タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧・低圧 共通

蓄電所の重要事項を1枚にまとめる、投資前の確認シート

蓄電所の確認事項は、接続、土地、許認可、機器、収支、契約、保険、出口に分けて1枚に並べると、資料の抜けがひと目で分かります。各欄には、売り手から受け取った書面の名前を書き込むことが大切です。

なぜ1枚にまとめるのか

1枚にまとめるのは、利回りの数字より先に、書面で確かめた事項と確かめていない事項を区別するためです。蓄電所の資料は、接続の書面、土地の書面、収支の試算、各種の契約と分かれて届きます。項目ごとに書面を対応させると、口頭の説明だけで済ませている欄が空白として残ります。

確認シートの8つの欄
接続受付・承諾
土地権利と区分
許認可消防・保安
機器保証・JC-STAR
確認シート書面で埋める
収支前提の開示
契約EPC・運用委託
保険範囲と受取人
出口売却・撤去

各欄には何を書き込むか

各欄には、確認した書面と、その書面で分かったことを書き込みます。

欄 書き込む書面と確認点
接続 高圧は接続検討の回答書、契約申込みの受付、保証金の入金の証憑、連系承諾。低圧は接続契約の成立と工事費負担金の金額
土地 登記簿、売買・賃貸借の契約、地目と現況、都市計画の区分
許認可 消防への届出、保安規程、自治体との協議、近隣への説明の状況
機器 メーカーと型番、容量の保証、PCSの保証、JC-STARへの対応
収支 単価、約定率、劣化率、費用の前提の開示。複数の単価での試算
契約 EPC契約の工期・保証、アグリゲーター契約の手数料の計算基礎・期間・解約条件
保険 火災、機器故障、事業中断、賠償。誰が掛けて誰が受け取るか
出口 途中で売却できるか。撤去費用の負担。契約を引き継げるか

高圧と低圧で欄の中身はどう変わるか

高圧と低圧では、特に接続の欄と土地の欄の中身が変わります。高圧は事前相談、接続検討、契約申込み、連系承諾と段階が多く、どこまで進んでいるかを書面で確かめます。低圧は接続検討を経ず、契約申込み後の技術協議で判断されるのが一般的で、接続契約が成立しているかが中心になります。

低圧では、隣り合う区画がある場合に、土地と設備の名義が区画ごとに分かれているかを土地の欄に加えます。分割設置の規制で、設置者や土地の所有者が同じ場合は分割と判断されやすいためです。

空欄が残ったときはどうするか

空欄が残った場合は、その欄の書面を売り手に求め、受け取るまで判断を保留します。特に、収支の試算が1本だけの場合は複数の単価での試算を、アグリゲーターの社名が示されていない場合はそのエリアで束ねが成立する見込みを確認します。空欄の数を数えることで、案件どうしの進み具合を比べることもできます。

高圧の書類の詳細は完成品を買うときの書類の確認で、アグリゲーター契約の詳細はアグリゲーター契約の確認で扱っています。

確認シートはいつ使うか

確認シートは、案件の紹介を受けた最初の段階と、契約の直前の2回使うと効果的です。最初の段階では空欄の数で案件を絞り込み、契約の直前では空欄がすべて埋まっているかを確かめます。2回目の確認では、最初に受け取った書面から内容が変わっていないかも照らし合わせます。工事費負担金の金額や連系承諾の見込み時期は、手続きの進み具合で変わることがあるためです。

シートは売り手に渡して埋めてもらう使い方もできます。売り手がどの欄を埋められないかが、そのまま案件の未確定な部分を示します。

シートの最後に書き込む欄は何か

シートの最後には、収支の前提の欄を設けます。単価、1日の約定コマ数、約定率、充電の電力費、劣化率、機器の更新費がすべて開示されているかを確認し、売り手の試算が1本だけなら複数の単価での試算を求めます。2026年9月から一次調整力などの上限価格は10円/ΔkW・30分になっているため、試算の単価がいつの水準かも書き込みます。90%を超える約定率は楽観的な前提であることが多い点にも注意します。

まとめ

  • 確認事項は接続・土地・許認可・機器・収支・契約・保険・出口の8欄に分けて1枚に並べます。
  • 各欄には受け取った書面の名前を書き込み、口頭の説明だけの欄を空白として残します。
  • 高圧は接続の段階、低圧は接続契約の成立と区画の名義が中心の確認点になります。

高圧・特別高圧の案件は、蓄電所の案件と用地でご紹介しています。

出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。

出典

  • 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 高圧編」(2026年10月)
  • 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月)

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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