
事前相談と接続検討の違いとは、連系できる容量の目安を無料で聞く任意の手続きか、検討料を払って工事費負担金の概算や充電側の条件を含む正式な回答を得る技術検討かという違いです。事前相談で候補地を絞り、接続検討で投資判断に使える情報をそろえます。
事前相談と接続検討は何が違うのか
事前相談は目安、接続検討は正式な回答を得る手続きです。事前相談は一般送配電事業者に候補地で連系できる容量の目安をメールで聞くもので、費用はかからず、回答は原則1か月以内です。接続検討は申込み地点で連系できるか、どのような工事と費用が必要かを検討する正式な手続きで、東京電力パワーグリッドでは検討料22万円(税込)、回答は原則3か月以内です。
| 項目 | 事前相談 | 接続検討 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 任意。目安を聞く | 正式な技術検討 |
| 費用 | 無料 | 東京電力PGでは検討料22万円(税込) |
| 回答の期間 | 原則1か月以内 | 原則3か月以内。対策が要れば供給対策検討に原則6か月 |
| 分かること | 連系できる容量の目安 | 連系できる容量、充電側の条件、工事費負担金の概算、工期 |
| 申込みの条件 | 候補地の所在地や出力を整理して伝える | 2026年1月5日から登記簿の確認結果などを提出 |
| 件数 | — | 東京電力PGは2026年8月1日から1事業者11件まで |
事前相談
- 無料・メールで聞く
- 原則1か月で回答
- 接続を約束しない
- 候補地のふるい
接続検討
- 検討料がかかる正式な手続き
- 原則3か月で回答書
- 充電側の条件はここで判明
- 負担金の概算が資金計画の起点
なぜ事前相談だけでは判断できないのか
蓄電池は放電側と充電側を別々に審査され、充電側の空きは接続検討の回答で初めて分かるからです。事前相談の目安で放電側に余裕があっても、充電側で詰まることがあります。事前相談の使い方は事前相談とは何か、回答書の読み方は接続検討とは何かで解説しています。
2つの手続きはどう使い分けるのか
事前相談や空き容量の資料で候補地を絞ってから、接続検討に進むのが現実的な進め方です。接続検討には登記簿の確認結果などが必要で、東京電力パワーグリッドでは件数にも上限があるため、土地の当てのないまま申し込むことはできません。
- 事前相談無料。容量の目安を聞く
- 候補地の絞り込み土地の契約の形も整える
- 接続検討正式な回答書を得る
- 契約申込みの判断保証金は負担金見込額の10%
土地の契約とはどう組み合わせるのか
接続の可否が分かる前に土地代金を払い切らないことが基本です。事前相談の段階では売買予約や停止条件付き契約で土地を押さえ、接続検討の回答で充電側の条件と負担金を確かめてから次に進みます。東京電力パワーグリッドでは、2026年10月1日以降に受け付けた申込みについて、連系承諾から原則2か月以内に使用権原の提出が必要です。50m以内に民家や宿泊施設がないかも、事前相談の段階で合わせて確かめます。
複数の候補地がある場合は、優先順位の高い場所から相談すると効率的です。
よくある誤解は何か
よくある誤解は、事前相談の回答が良ければ接続できるという見方です。事前相談の回答は目安で、接続を約束するものではありません。回答を得た後も系統の状況は他の申込みで変わるため、時間を置かずに次に進むかを判断します。なお、出力49.9kW級の低圧蓄電所は、接続検討を経ず契約申込み後の技術協議で判断されるのが一般的です。
まとめ
- 事前相談は無料・原則1か月で容量の目安を聞く任意の手続きです。
- 接続検討は検討料を払い、原則3か月で充電側の条件や負担金の概算を含む回答を得ます。
- 事前相談で候補地を絞り、接続検討の回答書で投資判断を固めます。
出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。
出典
- 系統用蓄電池 解説ブック2026(高圧編)
- 系統用蓄電池 解説ブック2026(低圧編)
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。