
連系承諾とは、蓄電所などの契約申込みに対して、一般送配電事業者が系統への接続を承諾することです。蓄電所にとっては接続の見通しが立つ大きな節目であり、同時に土地の権利の提出などの期限が動き出す起点でもあります。
連系承諾は手続きのどこにあるのか
連系承諾は、接続検討と契約申込みを経た後に来る段階です。高圧の蓄電所では、事前相談(任意)、接続検討、契約申込みと保証金の入金を経て連系承諾を得ます。2026年4月以降の申込みでは、工事費負担金の見込額の10%を保証金として入金します。
- 接続検討回答は原則3か月以内
- 契約申込み見込額の10%を保証金として入金
- 連系承諾接続の見通しが立つ節目
- 土地の権利の提出承諾から原則2か月以内
- 工事費負担金契約系統側工事の工程が決まる
- 運転開始建設と実働試験を経て運用へ
東京電力パワーグリッド管内の例。手続きの細部は一般送配電事業者ごとに異なります。
なぜ連系承諾が蓄電所にとって重要なのか
連系承諾は、案件が接続の手続きをどこまで終えているかを示す分かりやすい証拠になるためです。2026年のルール変更で、手続きを終えた案件の希少性は高まりました。案件を比べるときは、接続検討の回答書、契約申込みの受付、保証金の入金、連系承諾の書面のうち、どこまで進んでいるかを書面で確かめます。
連系承諾の後には何の期限があるのか
最初に来るのは土地の権利の提出です。東京電力パワーグリッドでは、2026年10月以降に受け付けた申込みについて、連系承諾から原則2か月以内に登記簿や賃貸借契約書などの写しを提出します。地主の側も、この期間に売買の決済や賃貸借の契約を済ませる必要があります。詳しくは連系承諾から2か月以内に土地の権利を提出で解説しています。
| 承諾後の段階 | 目安 |
|---|---|
| 土地の権利の提出 | 承諾から原則2か月以内 |
| 系統側工事 | 工期は3か月から数年まで幅がある |
| 設計・建設 | 機器の発注から据付、試験まで6〜12か月 |
| 実働試験 | アグリゲーターによる試験に約3か月 |
承諾後の流れは連系承諾から運転開始まででも段階ごとに整理しています。
連系承諾の状況はどう確かめればよいのか
- 連系承諾の書面があるか、ない場合はいつ頃の見込みか
- 契約申込みの受付と保証金の入金の証憑があるか
- 承諾後2か月以内に土地の権利を出せる準備が整っているか
連系承諾についてよくある誤解は何か
よくある誤解は、連系承諾を得ればすぐに運転を始められるという考え方です。承諾の後にも、土地の権利の提出、工事費負担金契約と系統側工事、設計・建設、実働試験と市場登録が続きます。用地確保から運転開始までは18〜24か月程度が目安で、運転開始の時期を最も大きく左右するのは系統側工事の工期です。
まとめ
- 連系承諾とは、契約申込みに対して一般送配電事業者が接続を承諾することです。
- 東電PGでは承諾から原則2か月以内に土地の権利の提出が求められます。
- 承諾後も工事と試験が続くため、運転開始まではさらに期間がかかります。
出典
- 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 高圧編」(2026年10月)
- 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月)
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。