
受変電設備とは、蓄電所と系統の接続点で電気を受け渡し、変圧器とともに電圧を合わせる設備です。高圧の蓄電所は6.6kVの配電線に連系するため、変圧器と高圧受変電設備が構成の一部になります。
受変電設備は蓄電所のどこにあるのか
受変電設備は、PCSと系統の間に置かれます。蓄電池がためる電気は直流で、PCSがこれを交流に変えます。その交流の電圧を変圧器が合わせ、高圧受変電設備が電力網との接続点で電気を受け渡します。充電のときは逆の向きに電気が流れます。
- 蓄電池直流で電気をためる
- PCS直流を交流に変える
- 変圧器電圧を合わせる
- 高圧受変電設備接続点で電気を受け渡す
- 系統6.6kVの配電線
充電時は矢印が逆向きになります。
蓄電所全体の設備構成は蓄電所を構成する設備 蓄電池コンテナ・PCSからEMS・遠隔監視までの役割で、PCSの役割はPCS(パワーコンディショナ)の役割 直流と交流をつなぐ蓄電所の要の装置で解説しています。
なぜ蓄電所で受変電設備が重要なのか
受変電設備は、系統との接続のしかたと工事の範囲に直結するため重要です。どの配電線につなぐか、接続のためにどのような工事が必要かは、一般送配電事業者による接続検討で決まります。また、受変電設備は事業用電気工作物の一部として、保安規程の届出や電気主任技術者による保安の対象になります。
受変電設備は何で確かめるのか
受変電設備は、接続検討の内容と工事の範囲を見積書や契約書と突き合わせて確かめます。
- 接続検討の回答書に示された連系の条件と、受変電設備の仕様が合っているか
- 受変電設備が設備代金と工事代金のどちらに含まれているか
- 敷地の外の系統側工事(工事費負担金)と、敷地の中の受変電設備が分けて示されているか
- 定期点検や電気主任技術者の外部委託の費用が収支に入っているか
受変電設備についてよくある誤解は何か
よくある誤解は、受変電設備の費用が工事費負担金に含まれていると考えることです。工事費負担金は、電柱や配電線など敷地の外で一般送配電事業者が行う工事の費用で、自分の設備の代金とは別に発生します。もう一つは、どの規模の蓄電所にも高圧受変電設備が要ると考えることです。出力が50kW未満の低圧蓄電所は電柱から低圧で受電できるため、高圧受変電設備(キュービクル)が要らず、土地も小さくて済みます。
まとめ
- 受変電設備は、系統との接続点で電気を受け渡し、変圧器とともに電圧を合わせる設備です。
- どの配電線にどうつなぐかは接続検討で決まり、設備は保安の対象にもなります。
- 敷地内の受変電設備と、敷地外の系統側工事(工事費負担金)は分けて確かめます。
出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。
出典
- 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 高圧編」(2026年10月)
- 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月)
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。