
上位系とは、配電用変電所より上流にある送電線や変電所のことです。上位系が混み合っていると、地元の配電用変電所に空きがあっても、蓄電所の接続に制約がかかります。
上位系は系統のどの部分を指すのか
上位系は、配電用変電所に電気を送る側、つまり電圧の高い送電線や上位の変電所を指します。系統は上位系から配電用変電所、配電線へと階層状につながっているため、下の設備に余裕があっても、上の設備が詰まっていればその余裕は使えません。
- 上位系送電線・上位変電所。ここが詰まると制約
- 配電用変電所当該設備の空きはここだけを見た値
- 配電線高圧の蓄電所が連系する線
- 蓄電所上の階層すべての空きが必要
なぜ空き容量があっても接続できないことがあるのか
表示されている空きが、配電用変電所の設備だけを見た数字であることが原因です。東京電力パワーグリッドの一覧表には「当該設備」と「上位系等考慮」の2つの空容量があり、前者には上位の混雑が反映されません。
東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から当社集計。
地域による差も大きく、同じ集計では茨城県と千葉県で上位系等考慮に空きがある変電所は0か所でした。上位系等考慮が0の場合、混雑時に出力が制御される前提のノンファーム型での接続になりえます。2026年の接続ルールの全体像は「空き容量あり」でも蓄電所が建たない理由で解説しています。
上位系の状況はどう確かめるのか
一覧表では、上位系等考慮の空容量を先に見て、次に「上位系設備」の列を確かめます。
- 上位系等考慮の空容量が0かどうか
- 上位系設備の列で、どの送電線・変電所が制約になっているか
- 同じ上位系につながる変電所をまとめて把握し、状況が連動しやすいと考える
読み方の手順は東京電力PGの予想潮流等一覧表の読み方にまとめています。
上位系についてよくある誤解は何か
よくある誤解は、上位系等考慮が0なら接続はまったくできないという考え方です。放電側はノンファーム型接続で接続できる場合があり、空容量が0や「-」表示でも、事前相談や接続検討の申込みは受け付けられます。ただし蓄電池は充電側を需要として別に審査されるため、正確な可否と費用は接続検討の回答で確かめる必要があります。
まとめ
- 上位系とは、配電用変電所より上流の送電線や変電所のことです。
- 当該設備に空きがあっても、上位系が詰まっていれば制約がかかります。
- 用地選びでは上位系等考慮の空容量と上位系設備の列を先に確かめます。
出典
- 東京電力パワーグリッド「系統の予想潮流等に関する情報」(2026年9月2日更新)
- 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 高圧編」(2026年10月)
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。