CO2排出量の算定・可視化サービス「タンソチェック」は、2,000社以上の企業・団体にご利用いただいています。
2026年の夏から秋にかけて、登録の手間を減らし、集計した数字を報告や削減に使いやすくするためのアップデートを重ねてきました。本記事では、この数か月で追加・改善した内容をまとめてご紹介します。
今回の主なポイント
電気・ガス・燃料の請求書をアップロードするだけで、AIが読み取って登録内容を作成できるようになりました
省エネ法の定期報告書に転記する値を、登録済みのデータから自動で集計できるようになりました
ホーム画面を刷新し、総排出量・月別の推移・拠点別の排出量をひと目で確認できるようになりました
1. 請求書をアップロードするだけで登録(AI読み取り)[2026年10月]

これまで排出量の登録は、請求書を見ながら使用量を手で入力するか、Excelのテンプレートにまとめて一括登録する方法でした。10月から、請求書のファイルをアップロードするだけで登録内容を作れるようになりました。
対象は電気・ガス・燃料などの請求書で、PDF・JPG・PNG・HEIC 形式に対応しています。一度に20ファイルまでアップロードできます
AIが使用年月・使用量・金額・電力会社や料金メニューを読み取り、当てはめる排出係数まで提案します
読み取り結果には「確認ポイント」として、読み取った内容、当てはめた係数、確度(高・中・低)、確認していただきたい点を表示します
内容は一括登録と同じ表で確認・修正してから登録します。読み取った内容がそのまま登録されることはありません
アップロードした請求書は、登録したデータに証憑として自動で添付されます
使用量の換算や明細の合算はプログラムで計算しており、数字の計算そのものをAIに任せない設計にしています。
使い方:「登録」>「登録データ一覧」の[請求書から登録(AI)]ボタンから始められます。
2. 省エネ法 定期報告に転記する値を自動で集計[2026年10月]

省エネ法の定期報告書(EEGS)の第2表・第3表に転記する値を、タンソチェックに登録済みのエネルギー使用量から集計できるようになりました。
年度を選ぶと、事業者全体のエネルギー使用量(熱量GJ・原油換算kL)と、特定事業者の基準(原油換算1,500kL)に届くかどうかを表示します
工場・事業所などの区分ごとに、エネルギー消費原単位、前年度比、5年度間の平均を表示します
根拠として、拠点ごと・月ごとの使用量も同じ画面で確認できます
換算係数は省エネ法施行規則の現行値を使っています
原単位の分母(延床面積や稼働時間など)、区分のまとめ方、都市ガスの発熱量などは画面で設定できます
集計に含めなかったデータは、理由とあわせて一覧で表示します
結果はExcel(年度実績、第2表、第3表、原単位の推移、換算係数など)でダウンロードできます
使い方:「分析」>「省エネ法 定期報告」から開けます(親ユーザーと管理者の方がご利用いただけます)。
※本機能は報告書に転記する値の集計を行うものです。EEGSへの入力・提出は、これまでどおり事業者様ご自身で行っていただきます。
3. ホーム画面を刷新[2026年8月〜9月]

ログイン直後のホーム画面を作り替え、組織全体の状況を1画面で把握できるようにしました。
総排出量と Scope1・2・3 の排出量をカードで表示し、前年比(年度の途中は前年同期比)もあわせて表示します
月別の排出量を Scope 別の積み上げグラフで表示し、前年の推移を点線で重ねています
拠点別の排出量ランキング、年度別の推移、Scope3 のカテゴリ内訳、主な排出源をまとめて確認できます
削減目標を設定している場合は、目標に対する進捗も表示します(プレミアムプラン)
年度と、マーケット基準/ロケーション基準の係数を切り替えて表示できます
4. 分析・登録まわりの強化[2026年9月]

9月にはシステムの基盤を更新し、分析と登録の機能を強化しました。
分析画面:Scope1・2・3 それぞれの分析と Scope3 の分析を使えるようになりました。よく使う絞り込み条件は、名前を付けて保存できます
分析の対象期間:分析画面を開いたときに、データが登録されている直近の年度から表示するようにしました。該当するデータが無い場合は、選んでいる期間を明記してお知らせします
Scope3 の一括登録:Excel による Scope3 の一括登録に対応しました
拠点の複数選択:登録データ一覧で、複数の拠点を選んで絞り込めるようになりました。詳細検索で選んだ拠点の条件は、CSV出力にも反映されます
複数拠点への所属:1人のユーザーを複数の拠点に所属させられるようになりました
ファイル管理:PDFのアップロードとプレビューに対応しました
5. Scope2「熱(蒸気・温水・冷水)」の算定方法を改善[2026年10月]

他社から供給された熱(蒸気・温水・冷水)について、ロケーション基準の排出係数を設定し、ロケーション基準の集計にも含めるよう算定方法を改善しました。登録済みのデータにも反映しています。
6. 日々の使いやすさの改善

お客様からいただいたご意見をもとに、細かな改善も重ねています。
Excel一括登録:以前お配りしたテンプレートと新しいテンプレートの、どちらでもアップロードできるようにしました
登録時のエラー表示:登録できない場合に、その理由を画面に表示するようにしました
複製:登録データを複製して登録する際の動作を改善しました。複製元の係数や項目がいま使えない場合は、選び直しをご案内します
チャットでのお問い合わせ:画面右下のチャットでお問い合わせいただいた際、担当者からの返信をメールでも受け取れるようになりました
電気代の見直し診断への入口:ホーム画面に、電力の切り替えで CO2 と電気代を同時に減らすための無料診断「デンキチェック」への入口を設けました。Scope2 削減の具体策としてご活用ください
おわりに
タンソチェックは、排出量を「測る」だけでなく、報告や削減に「使える」サービスを目指して改善を続けています。取引先から届く CO2 の調査票への回答を支援する機能など、新しい機能の開発も進めています。
ご利用中の方は、ログインのうえ新しい機能をお試しください。導入のご相談や機能に関するお問い合わせは、公式サイトから承っています。
タンソチェック 公式サイト:https://tanso-man.com/
※本記事は、株式会社タンソーマンGXの公式note(2026年10月20日掲載)からの転載です。noteで読む