
中野区では位置を推定できた配電用変電所5か所すべてに上位系等考慮の空容量があり、最大は上高田の19MWです。平常時出力制御の可能性「有り」は0か所でした。
中野区の配電用変電所の空き容量はどうなっているか
東京電力パワーグリッドが公開している予想潮流等の情報(2026年9月2日更新)から、中野区にあると当社が推定した配電用変電所は5か所です。下の表と図に、変電所ごとの空容量を示します。
| 配電用変電所 | バンク数 | 空容量(当該設備) | 空容量(上位系等考慮) | 平常時出力制御の可能性 |
|---|---|---|---|---|
| 上高田 | 3 | 19.0MW | 19.0MW | 表示なし |
| 野方 | 3 | 19.0MW | 19.0MW | 表示なし |
| 東中野 | 3 | 19.0MW | 19.0MW | 表示なし |
| 南中野 | 2 | 19.0MW | 19.0MW | 表示なし |
| 中野 | 3 | 14.0MW | 14.0MW | 表示なし |
東京電力パワーグリッド「系統の予想潮流等に関する情報」2026年9月2日更新版より当社集計。変電所の位置は名称からの推定。
空きあり(5か所)
- 上高田:19MW
- 野方:19MW
- 東中野:19MW
- 南中野:19MW
- 中野:14MW
出力制御「有り」
- 0か所
なお、変電所の位置は変電所名から当社が市区町村を推定したもので、正確な所在地ではありません。隣の市区町村の土地が中野区の変電所から供給されることも、その逆もあります。また空容量は月1回更新される目安で、接続を約束するものではありません。データの見方は予想潮流データの読み方で解説しています。
上位系に空きがある変電所はどこか
上位系等考慮の空容量がある変電所は、上高田(19MW)、野方(19MW)、東中野(19MW)、南中野(19MW)、中野(14MW)です。「上位系等考慮」は、配電用変電所の先にある送電線や上位の変電所まで含めた空きで、ここに数字がある地点は、表の上では混雑による制約が比較的小さい地点です。
中野区では平常時出力制御の可能性「有り」とされた変電所はありませんでした。とはいえ、空容量は他の接続申込みで減っていきますし、数MWの空きに対して蓄電所の規模が大きければ足りないこともあります。計画する出力と空容量の大きさを比較して確認することが大切です。
東京都(区部)全体と比べると中野区はどうか
東京都(区部)全体では、集計した配電用変電所320か所のうち49か所(15%)に上位系等考慮の空きがあります。中野区は5か所中5か所(100%)で、地域全体と比べて空きのある割合が高い状況です。
同じ東京都(区部)の中では、練馬区、新宿区、杉並区、世田谷区、板橋区などに上位系に空きがある変電所があります。用地を中野区に限らず広く探せる場合は、こうした市区町村も候補に入れて比べる方法があります。東京都(区部)全体の傾向は東京都(区部)の地域記事にまとめています。
中野区のような都心部で蓄電所用地が限られるのはなぜか
都心部では、空き容量があっても蓄電所に使える土地そのものが限られることが多くなります。住宅や事業所が密集しているため、まとまった広さの空き地が少なく、地価も高い傾向があります。
また、住宅が近い場所では冷却ファンなどの音への配慮が欠かせず、機器を運ぶ車両が入れる道幅の確保も課題になります。中野区で計画する場合は、事業所の敷地内に置く小規模な設備や、出力49.9kWの低圧蓄電所のように必要な面積が比較的小さい形も含めて検討する方法があります。
中野区で蓄電所の用地を探すときに何を確かめるか
中野区で蓄電所の用地を探すときは、系統の空きとあわせて次の点を確かめます。
- 都市計画の区分:市街化調整区域かどうか、用途地域による制限がないか
- 農地かどうか:農地なら転用の許可や届出が必要で、農用地区域内は原則として転用が難しくなります
- 住宅との距離:冷却ファンやパワーコンディショナの音への配慮が必要です
- 浸水のおそれ:ハザードマップで想定浸水深を確認し、必要なら架台でかさ上げします
- 搬入路:蓄電池コンテナや変圧器を運ぶ車両が入れる道幅があるか
- 事前相談:正確な接続可否と工事費負担金は、東京電力パワーグリッドへの事前相談・接続検討で確かめます
候補地が条件を満たしそうかは、この土地、蓄電所になる?で簡単に確かめられます。周辺の変電所の空きは空き容量マップでも確認できます。
まとめ
- 中野区の配電用変電所5か所のうち5か所に上位系等考慮の空きがあり、最大は上高田の19MWです
- 東京都(区部)全体の15%と比べた位置づけを踏まえ、土地がどの変電所の区域かを確かめます
- 空容量は目安のため、接続可否と工事費負担金は事前相談・接続検討で確認します
土地をお持ちの方は、土地探し・用地のご相談をご利用ください。出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。
出典
- 東京電力パワーグリッド「系統の予想潮流等に関する情報」(2026年9月2日更新)
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。