
2MW級の運転開始までの18〜24か月は、段階ごとにお金を払い、引き換えに書面を受け取る過程です。書面を確認してから次の支払いに進むことが、資金を守る基本になります。
どの段階でお金が出ていくのですか
接続検討、契約申込み、工事費負担金契約、EPCの各段階で支払いが生じます。
- 用地の確保売買予約・停止条件付き契約。代金は払い切らない
- 接続検討検討料22万円(税込、東京電力パワーグリッド)→回答書
- 契約申込み負担金見込額の10%の保証金→受付と入金の証憑
- 連系承諾・負担金契約初回は全体の50%以上→承諾書、負担金契約
- EPC・実働試験機器と工事の代金→検査記録、市場への登録
接続の手続きの段階では何を払い、何を受け取るのですか
検討料と保証金を払い、回答書と受付の証憑を受け取ります。
事前相談は任意で無料、回答は原則1か月以内です。接続検討は東京電力パワーグリッドで検討料22万円(税込)、回答は原則3か月以内で、系統の対策が要る場合は供給対策検討(原則6か月)が加わります。手続きの詳細は接続検討とは何かで解説しています。2026年4月以降の契約申込みでは、工事費負担金の見込額の10%を保証金として入金します。
承諾から建設までの段階では何を払うのですか
工事費負担金と、EPCの機器・工事代金です。
連系承諾から原則2か月以内に土地の権利の写しを提出し(2026年10月以降受付の東京電力パワーグリッド管内)、工事費負担金契約を結びます。負担金の初回の支払いは全体の50%以上です。系統側の工期は3か月から数年まで幅があります。EPCは機器の発注から据付・試験まで6〜12か月で、消防への届出、保安規程の届出、電気主任技術者の選任(外部委託)を並行して進めます。
運転開始の直前には何を確認するのですか
アグリゲーターによる実働試験と市場への登録の完了です。
実働試験には約3か月かかり、その間は市場の収入がありません。資金計画では、負担金とEPCの支払いが先に出て、収入は試験の後から始まる時間差を織り込みます。工程全体の読み方は運転開始まで18〜24か月の工程表を参照してください。
| 段階 | 受け取る書面 |
|---|---|
| 接続検討 | 回答書(容量、充電側の条件、負担金の概算、工期) |
| 契約申込み | 受付と保証金入金の証憑 |
| 連系承諾 | 承諾書、土地の権利の提出控え |
| 負担金契約 | 工事費負担金契約書 |
| 建設 | EPC契約、届出の控え、検査記録 |
| 市場参加 | 実働試験の結果、市場への登録 |
支払いの前に何を確認すればよいですか
前の段階の書面がそろっていることです。
回答書で充電側の条件と負担金の概算を確かめてから保証金を入金し、連系承諾と土地の権利の提出を終えてから負担金を支払い、負担金契約で系統側の工期を確かめてからEPCを発注します。この順序を逆にすると、接続できない場合や工期が延びた場合に、払ったお金が回収しにくくなります。
各段階の書面は、将来の売却や融資の審査でも提出を求められます。受け取った時点で日付と内容を確認し、原本または写しを整理して保管しておきます。
まとめ
- 18〜24か月の工程は、段階ごとの支払いと書面の受け取りの組み合わせで進む
- 接続検討料22万円、負担金見込額10%の保証金、初回50%以上の負担金の順に支払いが重くなる
- 実働試験の約3か月は収入がないため、支払いと収入の時間差を資金計画に織り込む
高圧・特別高圧の案件は、蓄電所の案件と用地でご紹介しています。
出典
- 東京電力パワーグリッド 発電量調整供給契約申込みの手続き、約款改定のお知らせ(2026年)
- 資源エネルギー庁 次世代電力系統ワーキンググループ 資料(2026年)
- 消防庁 火災予防条例(例)
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。