タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

低圧(49.9kW)

低圧蓄電所を雪の多い地域に置くとき、防水高さとかさ上げの考え方

雪の多い地域でも低圧蓄電所は計画できますが、地域の積雪深と採用機器の防水高さを比べ、不足分を基礎や架台のかさ上げで補う設計が前提になります。

低圧の系統用蓄電池(出力49.9kW・容量200kWh前後)は、蓄電池ユニットとパワーコンディショナ(PCS)を屋外に置く設備です。冬に機器が雪に埋もれて止まれば、その間は需給調整市場で待機できず、収入が途切れます。本記事では、積雪地での高さの考え方を手順として整理します。全体像は低圧の系統用蓄電池 総合ガイドをご覧ください。

積雪地で最初に確認する数字は何ですか

候補地の積雪深と、採用する機器の防水高さの2つです。

機器の防水高さは、メーカーによって積雪50〜100cmが目安とされています。同じ地域でも、どの機器を選ぶかで追加の対策が要るかが変わります。そのため、積雪深を先に把握し、機種の候補ごとに防水高さを並べて比べるのが基本です。積雪深は自治体の公表資料や過去の観測記録で確認します。

高さを決める順序
  1. 積雪深の把握候補地の過去の積雪を確認
  2. 防水高さの比較機種ごとに50〜100cmが目安
  3. 不足分の算出積雪深と防水高さの差
  4. かさ上げの設計基礎・架台で補う
  5. 動線の確認除雪と点検の通路

防水高さの目安はメーカーにより異なる(解説ブック低圧編、2026年10月)。

防水高さが足りないときはどうしますか

基礎や架台を高くして、機器の位置を積雪より上に置きます。

かさ上げは、吸排気口が雪でふさがれることや、融けた水が機器に入り込むことを防ぐための対策です。高さを上げるほど基礎や架台の工事が増え、その費用は投資額に加わります。見積りでは、かさ上げを含む金額か、別の工事として扱われているかを確かめておきます。価格の中身の確認点は低圧蓄電所の価格の内訳で整理しています。

高さ以外に設計で確かめることはありますか

除雪の動線、点検の通路、搬入路の冬期の状態を確かめます。

  • 除雪の動線:機器の周りに積もった雪をどこへ寄せるか。寄せた雪が隣の機器やフェンスに当たらない配置か
  • 点検の通路:冬でも機器の扉を開けて点検できる幅が確保されているか
  • 搬入路:2tトラックとクレーン付き車両が横付けできる道が、冬期にも通れるか
  • 屋根からの落雪:近くの建物から雪が落ちる位置に機器を置いていないか

低圧蓄電所の土地は約40〜150㎡と小さく、除雪で寄せる場所が取りにくいことがあります。配置図の段階で、雪の置き場を区画の中に描いておくと、運用後の手間を見通せます。

積雪の対策は収支とどう関わりますか

かさ上げの費用が投資額に加わり、冬期の停止リスクが約定率と保険の前提に関わります。

機器が止まって約定した時間に応じられなければ、収入が得られないだけでなく、アセスメントで基準を満たさずペナルティの対象になることがあります。冬期の停止を想定した約定率で試算されているか、雪による故障が保険と保証のどちらで扱われるかを書面で確認します。応動の不適合については低圧蓄電所のペナルティで解説しています。

まとめ

  • 積雪地では、候補地の積雪深と機器の防水高さ(メーカーにより50〜100cmが目安)を比べる
  • 不足分は基礎や架台のかさ上げで補い、その費用が見積りに含まれるかを確認する
  • 除雪の動線・点検の通路・冬期の搬入路を配置図の段階で整理する

出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。

出典

  • 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月)
  • 各メーカーの機器仕様(防水高さ)

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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