タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧・低圧 共通

埼玉県と神奈川県、需要地に近い県での蓄電所用地の考え方

埼玉県と神奈川県は、上位系まで考慮した空きのある変電所がそれぞれ69か所と59か所あり、数では東京電力エリアの上位です。一方で市街地が広く土地価格も高いため、まとまった土地が要る高圧と、小さな区画で計画する低圧とで向き不向きが分かれます。

2県の変電所の空きはどの程度あるのですか?

当該設備の空きはほぼ全数にあり、上位系等考慮の空きは埼玉県が36%、神奈川県が29%です。

項目 埼玉県 神奈川県
配電用変電所 194か所 207か所
当該設備に空き 174か所 206か所
上位系等考慮に空き 69か所(36%) 59か所(29%)
出力制御の可能性有り 125か所 148か所

割合は北関東や千葉県より高く、空きのある変電所の実数も多い地域です。神奈川県では、上位系等考慮が0の変電所は半数を超え、基幹系統の特定の設備が共通の制約になっています。

空きが多いのに用地探しが難しいのはなぜですか?

需要地に近く市街地が広いため、まとまった土地を確保しにくく、土地価格も高いからです。

需要地に近い県では、系統の空きと土地の条件が一致する場所が限られます。空きのある変電所の周辺が住宅地であれば、騒音や離隔、景観への配慮が必要になります。工業地域や倉庫の多い地域では、土地の用途は合っていても、ほかの用途との競合で価格が上がりやすくなります。系統の条件が良いことと、事業として成り立つ用地があることは別の問題です。

高圧と低圧では、どちらが需要地に近い県に向くのですか?

まとまった土地が確保できれば高圧、限られた区画しかなければ低圧が検討しやすい形です。

需要地に近い県での高圧と低圧

高圧の蓄電所

  • まとまった面積が要る
  • 上位系の空きの値が重要
  • 工事費負担金の影響が大きい
  • 工業地域などの大きな区画向き

低圧の蓄電所

  • 約40㎡から計画できる場合がある
  • 配電線への接続が中心
  • 住宅地では騒音と離隔に配慮
  • 遊休地や細長い土地も候補

低圧の蓄電所は、太陽光には狭すぎた土地を活かせる場合があります。考え方は約40㎡から考える低圧蓄電所の用地で解説しています。ただし、住宅に近い小さな区画では、機器の騒音や周辺への説明が欠かせません。

埼玉県で用地を探すときの要点は何ですか?

空きのある変電所と土地の条件を重ね、同じ上位系につながる変電所をまとめて比べることです。

  • 上位系まで空きがある変電所の周辺で、用途地域や住宅との距離など土地の条件を満たす場所を探す
  • 一覧の上位系設備の欄を使い、同じ上位系につながる変電所をまとめて把握する
  • 上位系0の変電所ではノンファーム型を前提に、制御の影響を考える
  • 空きがあってもバンク逆潮流対策等の工事費負担金の可能性を確かめる

神奈川県で用地を探すときの要点は何ですか?

市町村単位ではなく、変電所単位で状況を確かめることです。

神奈川県は地域ごとに上位系統が異なり、同じ市の中でも変電所によって空きの有無が分かれます。上位系等考慮に空きがある変電所を地図上で確かめ、その周辺で用途地域や農地の扱い、住宅との距離や搬入路を確かめます。上位系の空きが0でもノンファーム型を受け入れて計画できる場合があり、その際は制御が起きやすい時間帯と、蓄電所が充放電したい時間帯の関係を検討します。

2県の数字を読むときの注意点は何ですか?

空容量は月1回更新の目安で、空きのある変電所が多い地域ほど申込みが集まり、状況が変わりやすくなります。

今回の公開は前年度の大型連休期間の実績に基づく暫定的な算定です。候補地が見つかったら、事前相談で接続先の配電線と対策工事の要否を確かめ、接続検討で正確な費用と工期を確かめます。県ごとの集計は埼玉県の配電用変電所の空き容量にまとめています。

具体的な場面として、埼玉県の工業地域で倉庫の隣地の提案を受けた場合は、最寄りの変電所が上位系の空きのある69か所に含まれるか、計画する規模に見合う空きの値があるかを確かめます。神奈川県の住宅地に近い細長い土地の提案を受けた場合は、低圧での計画を前提に、騒音と住宅との距離、自治体の事前協議の有無を先に確かめます。

需要地に近い県では、土地の価格が事業性に与える影響も大きくなります。系統の条件と並べて、土地を購入するか借りるかの選択肢も早い段階で整理します。

まとめ

  • 上位系等考慮の空きは埼玉県69か所(36%)、神奈川県59か所(29%)で、実数では東電エリアの上位です。
  • 需要地に近い県は土地の確保と価格が課題で、大きな区画なら高圧、限られた区画なら低圧が検討しやすい形です。
  • 埼玉県は上位系ごとのまとまり、神奈川県は変電所単位で確かめ、可否と費用は事前相談と接続検討で確かめます。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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