タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧・低圧 共通

山梨県と静岡県東部、上位系統の空きが比較的残る地域の読み方

山梨県は51%、静岡県東部は58%の配電用変電所で上位系まで考慮した空きがあり、東京電力エリアでは条件の良い地域です。ただし変電所の規模、地形、積雪、浸水など、系統以外の条件で候補が絞られる点に注意が必要です。

2地域の空きはどの程度あるのですか?

上位系等考慮の空きは山梨県が31か所、静岡県東部が39か所で、どちらも半数を超えます。

項目 山梨県 静岡県(東部)
配電用変電所 61か所 67か所
当該設備に空き 51か所 62か所
上位系等考慮に空き 31か所(51%) 39か所(58%)
上位系の空き10MW以上 8か所 23か所
主な制約となる上位設備 県内の154kV・66kV 富士川以東の66kV

割合は近いものの、上位系で10MW以上の空きがある変電所は山梨県が8か所、静岡県東部が23か所で、規模には差があります。

割合が高ければ候補地を見つけやすいのですか?

割合だけでは判断できず、空きの規模と変電所の大きさを合わせて確かめる必要があります。

山梨県では、変圧器が1台の小規模な変電所で空きが小さい例が多くあります。小規模な変電所は、少数の申込みで空きがなくなることがあります。高圧の規模を検討する場合は、上位系にも一定の空きがある変電所から当たるのが合理的です。静岡県東部は10MW以上の空きがある変電所が多い一方、制約は富士川以東の特定の66kV設備に集中しており、その系統に属する変電所はまとめて状況が変わりやすいと考えられます。

系統以外にどのような条件があるのですか?

山間部の地形と積雪、沿岸部の浸水、そして区域の境界が主な条件です。

2地域で系統以外に確かめる条件
搬入路道路の幅
土砂災害の区域
積雪機器の高さ
浸水沿岸部
候補地一つずつ確認
区域富士川の東西
農地・林地転用の扱い
近隣住宅との距離
景観地域の規制
  • 積雪:積雪地では、機器の防水高さと基礎の嵩上げを考慮します。低圧の機器ではメーカーにより積雪50〜100cmが防水高さの目安とされます。考え方は積雪地の蓄電所で解説しています。
  • 土砂災害と搬入路:山麓部や傾斜地では、土砂災害の区域と、機器を運ぶ車両が通れる道路の幅を確かめます。
  • 浸水:静岡県東部の沿岸部では、ハザードマップの浸水想定を確かめます。
  • 区域の境界:静岡県は富士川より西が別の送配電事業者の区域となるため、所在地を確かめます。

候補地はどのような順で絞り込めばよいのですか?

系統の空きで候補エリアを決め、土地の条件で絞り、事前相談で確かめる順が効率的です。

  1. 上位系等考慮の空きがあり、計画する規模に見合う変電所を抜き出す
  2. その変電所が属する上位設備を確かめ、制約のある系統を除く
  3. 候補エリアの中で、積雪・土砂災害・浸水・搬入路の条件を確かめる
  4. 事前相談で、接続先の配電線と対策工事の要否を確かめる

系統の条件が良い地域ほど、ほかの案件の申込みも集まりやすくなります。数字は月1回更新の目安であり、検討の途中で空きが減ることを前提に進めます。

数字を読むときの注意点は何ですか?

空容量は接続の可否や費用を約束するものではなく、空きがあっても工事費負担金がかかる場合があります。

今回の公開は前年度の大型連休期間の需要・潮流実績に基づく暫定的な算定です。空きがある変電所でも、バンク逆潮流対策などが必要になり、その費用を求められたり、対策完了まで連系を待ったりする場合があります。各地域の詳しい集計は山梨県の配電用変電所の空き容量にまとめています。

具体的な場面として、山梨県の山間部で土地の提案を受けた場合は、最寄りの変電所の変圧器の台数と空きの値を確かめ、計画する出力に見合うかを最初に判断します。そのうえで、冬季の積雪で道が通れなくなる期間の扱いや、機器の防水高さに対する嵩上げの要否を確かめます。静岡県東部の沿岸部で提案を受けた場合は、浸水想定と、富士川の東西どちらの区域に属するかを先に確かめます。

どちらの地域でも、系統の条件が良いことだけで土地の価値を判断せず、機器の搬入から運転後の保守までを通して土地の条件を確かめることが大切です。

まとめ

  • 山梨県は51%、静岡県東部は58%の変電所で上位系まで空きがあり、東電エリアでは条件の良い地域です。
  • 割合が近くても、上位系で10MW以上の空きがある変電所は山梨県8か所、静岡県東部23か所と規模に差があります。
  • 積雪・土砂災害・浸水・区域の境界など系統以外の条件で候補を絞り、事前相談で確かめます。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点
  • 系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック2026 低圧編(株式会社タンソーマンGX)

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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