タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧・低圧 共通

空き容量マップと予想潮流一覧の違い 何が分かるかを図で比べて整理

空き容量マップと予想潮流一覧の違いとは、送電線や変電所ごとの空きの目安を地図で示す資料か、配電用変電所ごとに空容量や上位系の制約を数値の列で示す一覧表かという違いです。どちらも放電側の目安で、蓄電池の充電側の空きは接続検討の回答で初めて分かります。

2つの資料は何が違うのか

空き容量マップは系統の混み具合を地図でつかむ入口、予想潮流一覧は変電所単位で数値を比べる資料です。空き容量マップは、一般送配電事業者が送電線や変電所ごとにあとどれだけ電気を流せるかの目安を公開したもので、候補地の近くの系統が混んでいるかを手続きの前に大まかにつかめます。東京電力パワーグリッドの予想潮流等の一覧表は、配電用変電所の行ごとに、運用容量値、当該設備の空容量、上位系等考慮の空容量、平常時出力制御の可能性、上位系設備などの列をCSVで公表しています。

項目 空き容量マップ 予想潮流一覧(東京電力PG)
形式 地図 配電用変電所ごとの一覧表(CSV)
分かること 送電線や変電所ごとの空きの目安 当該設備と上位系等考慮の2つの空容量、平常時出力制御の可能性、制約となる上位系設備
使い方 候補地の一次的な絞り込み 変電所ごとに数値で比べ、制約の設備をまとめて把握
更新 公表時点の情報 月1回更新の目安
蓄電池の充電側 載っていない 載っていない。接続検討の回答で判明
2つの資料の見え方

空き容量マップ

  • 地図で直感的に見られる
  • 放電側の空きの目安
  • 入口として使う

予想潮流一覧

  • 上位系等考慮の空容量を先に見る
  • 上位系が0ならノンファーム型になりうる
  • 平常時出力制御の可能性も分かる
  • 配電用変電所以外は「-」表示

一覧表で特に見るべき列はどれか

当該設備よりも上位系等考慮の空容量を先に見ます。当該設備の空容量はその変電所の変圧器の余裕を示すだけで、上位の送電線や変電所の混雑は反映されません。2026年9月2日更新版の東京電力パワーグリッド区域の配電用変電所1421か所では、当該設備に空きがあるのは1221か所、上位系等考慮に空きがあるのは336か所でした。列の読み方は東京電力PGの予想潮流等一覧表の読み方で詳しく解説しています。

用地選びで資料を使う順番
  • 空き容量マップ近くの系統の混み具合を大まかにつかむ
  • 予想潮流一覧変電所ごとに上位系等考慮の空容量と出力制御の可能性を見る
  • 事前相談接続先と制約の目安を聞く
  • 接続検討充電側の条件、工事費負担金と工期の回答を得る

なぜどちらの資料でも充電側は分からないのか

公開されている空きの情報は放電側のもので、蓄電池の充電は系統から電気を受ける需要として別に審査されるからです。放電側に空きがあるように見えても充電側に制約がつけば事業として成り立たず、反対に放電側に空きがなくてもノンファーム型接続で接続できる場合があります。マップの限界は空き容量マップの限界で整理しています。

候補地を比べるときは、資料の空き、事前相談の回答、電柱までの距離、周辺の住宅、浸水想定を一覧にして並べると、優先順位をつけやすくなります。

よくある誤解は何か

よくある誤解は、資料で空きがあればそのまま接続できるという見方です。空容量は接続を約束するものではなく、空きがあっても逆潮流対策などで工事費負担金がかかる、または対策完了まで連系を待つ場合があります。空容量がない、または「-」表示であっても、事前相談や接続検討の申込みは受け付けられます。資料は入口として使い、接続の見通しが立つまで土地代金を払い切らないことが基本です。

まとめ

  • 空き容量マップは地図で空きの目安を見る資料、予想潮流一覧は変電所ごとの数値を比べる資料です。
  • 一覧表では当該設備より上位系等考慮の空容量を先に見ます。
  • どちらも放電側の目安で、充電側の空きは接続検討の回答で確かめます。

出典

  • 系統用蓄電池 解説ブック2026(高圧編)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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