タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

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茨城県の配電用変電所の空き容量(2026年9月)と蓄電所用地の考え方

蓄電所の用地を探すとき、最初に確かめたいのは近くの配電用変電所にどれだけ空きがあるかです。東京電力パワーグリッドは「系統の予想潮流等に関する情報」として、配電用変電所ごとの運用容量値と空容量を公開しています。本記事では2026年9月2日更新の一覧から茨城県分を集計し、数字の読み方と用地の考え方を整理します。

茨城県の配電用変電所の数と空き

2026年9月2日更新の一覧に掲載された茨城県の配電用変電所は117か所です。このうち、変電所そのもの(当該設備)に空容量がある変電所は74か所(約63%)、上位の送電線・変電所まで考慮しても空容量がある変電所は0か所(約0%)でした。平常時に出力制御が行われる可能性が「有り」と示された変電所は117か所です。

茨城県の配電用変電所の空き(2026年9月)
  • 掲載された配電用変電所117か所
  • 当該設備に空きあり74か所
  • 当該設備の空き10MW以上22か所
  • 上位系等考慮で空きあり0か所
  • 出力制御の可能性有り117か所

東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から集計。

茨城県の特徴ははっきりしています。当該設備に空きがある変電所は半数を超える一方、上位系等考慮の空容量はすべての変電所で0です。出力制御の可能性も全117か所で「有り」と示されています。配電用変電所の単位では受け入れる余地があっても、その上の送電線や変電所がすでに混み合っている状態と読めます。水戸、つくば、守谷、取手、古河など県南・県央の市街地に近い変電所では当該設備の空きが比較的大きく出ていますが、これらも上位系等考慮では0です。

空きの大きい変電所の例

上位系等考慮の空容量が大きい順に、同じ値の場合は当該設備の空容量が大きい順に並べた最大15か所です。上位系等考慮の空容量はすべて0のため、実質的には当該設備の空容量の大きい順になっています。単位はMWです。

変電所 バンク数 運用容量値(MW) 空容量・当該設備(MW) 空容量・上位系等考慮(MW) 平常時出力制御の可能性
大町 2 39 19 0 有り
水戸 3 59 19 0 有り
白梅 2 39 19 0 有り
牛谷 2 39 19 0 有り
学園都市 3 59 19 0 有り
中土浦 2 39 19 0 有り
つくば並木 2 39 19 0 有り
守谷 3 59 19 0 有り
東取手 2 39 19 0 有り
古河 3 59 18 0 有り
五霞 2 39 18 0 有り
小木津 2 39 17 0 有り
大みか 2 39 17 0 有り
常陸海浜 2 39 16 0 有り
北多賀 3 54 14 0 有り

表の値は変電所全体の目安です。同じ変電所につながる案件が増えれば空きは減り、翌月の更新で数字が変わることもあります。

数字を読むときの注意

この一覧の空容量は月1回更新される目安であり、接続を約束するものではありません。東京電力パワーグリッドの留意事項でも、掲載情報は連系の可否、連系条件、工事の要否、工事費負担、出力制御の有無を保証するものではないとされています。また今回の公開は暫定的な仕様に基づくもので、需要・潮流の実績は前年度のゴールデンウィーク期間をもとに算定されています。

  • 「上位系等考慮」が0の意味:配電用変電所そのものに余裕があっても、その上につながる送電線や変電所に空きがない状態です。この場合はノンファーム型接続、つまり系統が混雑したときに出力が制御されることを前提とした接続になりえます。
  • 空きがあっても費用がかかる場合:配電用変電所では、空容量があってもバンク逆潮流対策や変電所逆潮流対策が必要になることがあります。その費用を工事費負担金として求められたり、対策の完了まで連系を待つことになったりする場合があります。
  • 空きがなくても相談はできる:空容量がないことを理由に、事前相談や接続検討の受付が制限されるわけではありません。

正確な可否と費用は、事前相談と接続検討で確かめる必要があります。

茨城県で用地を探すときの考え方

茨城県では、一覧で上位系の空きがある変電所を探すという方法がとれません。そのため、用地の検討は次の考え方が中心になります。

  • ノンファーム型接続を前提に置く:混雑時に出力が制御されうることを織り込んだうえで、事業として成り立つかを考えます。蓄電所は充電と放電の両方で系統を使うため、制御の影響は両方向で確かめます。
  • 当該設備の空きは足切りに使う:当該設備の空きが0の変電所は、配電用変電所の段階でも対策が必要になる可能性が高いため、候補から外すか優先度を下げます。
  • 工事費負担金の可能性を早めに確かめる:空きがある変電所でもバンク逆潮流対策等が必要になる場合があるため、事前相談で熱容量に起因する制限の有無を聞きます。
  • 土地の条件と切り分けて考える:土地の価格や広さが魅力的でも、系統の条件で事業性が大きく変わります。系統の確認を後回しにしないことが重要です。
一覧を見てから接続の可否が分かるまで
  1. 一覧で目星近くの配電用変電所の空容量を確認
  2. 上位系を確認上位系等考慮の値と出力制御の表示
  3. 事前相談熱容量に起因する制限の有無を聞く
  4. 接続検討工事費と期間の回答を受ける

一覧の数値と接続検討の結果は異なる場合があります。

まとめ

  • 茨城県の配電用変電所117か所のうち、当該設備に空きがあるのは74か所です。
  • 上位系等考慮で空きがある変電所は0か所で、出力制御の可能性は全か所で「有り」です。
  • ノンファーム型接続と制御の影響を前提に、用地の事業性を考える必要があります。
  • 一覧は月1回更新の目安であり、可否と費用は事前相談と接続検討で確かめます。

出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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