タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

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神奈川県の配電用変電所の空き容量(2026年9月)と蓄電所用地の考え方

神奈川県は横浜・川崎の大需要地から県央、県西まで、性格の異なる地域を含みます。公表データを集計すると、変電所の空きはあっても、上位の系統の空きが0の変電所が半数を超えます。

本記事では、東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)のうち神奈川県の配電用変電所を抜き出して集計し、空き容量の分布と、蓄電所の用地を探すときの考え方を整理します。数字は特定の時点の目安であり、個別の土地の可否を示すものではありません。

神奈川県の配電用変電所の集計

神奈川県の配電用変電所は207か所です。このうち変電所そのもの(当該設備)に空容量があるのは206か所、上位の送電線や変電所まで含めた「上位系等考慮」の空容量があるのは59か所でした。上位系等考慮の空容量が0の変電所は148か所、平常時出力制御の可能性が「有り」とされた変電所は148か所です。上位系等考慮の空容量が10MW以上ある変電所は51か所でした。

神奈川県の配電用変電所の空き容量(2026年9月)
  • 配電用変電所207か所
  • 当該設備に空き206か所
  • 上位系等考慮に空き59か所
  • 上位系等考慮が0148か所
  • 平常時出力制御の可能性あり148か所

出典:東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から当社集計。

上位系等考慮の空きが大きい変電所の例

上位系等考慮の空容量が大きい順に、最大15か所を並べました。同じ値の場合は当該設備の空容量が大きい順です。運用容量値は変電所の受け入れの目安となる値で、バンク数は変圧器の台数を示します。

変電所名 バンク数 運用容量値(MW) 空容量・当該設備(MW) 空容量・上位系等考慮(MW)
センター北 2 59 29 29
東山田 3 59 19 19
大野 3 59 19 19
緑が丘 3 59 19 19
北相模 2 39 19 19
相模大野 3 59 19 19
座間 3 59 19 19
相模台 3 59 19 19
中津 3 79 19 19
愛川 2 39 19 19
海老名 3 59 19 19
岡田 3 59 19 19
長谷 3 59 19 19
伊勢原 3 59 19 19
堀西 2 39 19 19

表の値は変電所単位の目安です。実際に接続する配電線や、同じ変電所に先に申し込まれた案件の状況によって、使える容量は変わります。

上位系の空きが0の変電所が意味すること

上位系等考慮が0の変電所について上位系設備の欄を集計すると、基幹系統の275kVの送電線と変電所が多くの変電所に共通して挙がっています。県内の広い範囲が、少数の上位設備の混雑の影響を受けている構図です。

このような変電所への接続では、ノンファーム型で、混雑時に出力が制御される前提になりえます。一方で、表に挙げたように県央の一部などには上位系にも空きがある変電所があり、地域の中でも差があります。

この数字を読むときの注意

  • 空容量は月1回更新の目安で、接続を約束するものではありません。今回の公開分は前年度の大型連休期間の需要・潮流実績に基づく暫定的な算定とされています。
  • 「上位系等考慮」が0の変電所は、上位の送電線や変電所に空きがないことを示します。この場合、混雑時に出力が制御される前提のノンファーム型での接続になりえます。
  • 空容量がある変電所でも、変電所逆潮流対策やバンク逆潮流対策が必要となり、その工事費負担金を求められたり、対策完了まで連系を待つことになったりする場合があります。
  • 使用開始から間もない増強設備に接続する場合、過去の増強費用の一部を負担する場合があるとされています。
  • 正確な接続の可否と費用は、事前相談と接続検討で確かめる必要があります。

神奈川県で用地を探すときの考え方

神奈川県では、地域ごとに上位系統が異なるため、市町村単位ではなく変電所単位で見ることが重要です。

  1. 上位系等考慮に空きがある変電所を地図上で確かめる
  2. その周辺で、用途地域や農地の扱いを確かめる
  3. 住宅との距離や搬入路など、周辺環境を確かめる
  4. 事前相談で、接続先の配電線と工事の要否を確かめる

上位系の空きが0でも、ノンファーム型を受け入れて計画できる場合があります。その際は、制御が起きやすい時間帯と、蓄電所が充放電したい時間帯の関係を検討します。

当該設備と上位系等考慮の違い

空容量(当該設備)

  • 配電用変電所の変圧器だけを見た空き
  • 多くの変電所で空きがある
  • 上位の混雑は反映されない

空容量(上位系等考慮)

  • 上位の送電線・変電所まで含めた空き
  • 0ならノンファーム型の可能性
  • 用地選びではこちらを先に見る

まとめ

  • 神奈川県の配電用変電所は207か所で、当該設備に空きがあるのは206か所、上位系等考慮に空きがあるのは59か所です。
  • 上位系等考慮が0の変電所は半数を超え、基幹系統の特定の設備が共通の制約になっています。
  • 空容量は月1回更新の目安で、空きがあっても逆潮流対策などの工事費負担金がかかる場合があります。
  • 候補地が見つかったら、事前相談と接続検討で正確な条件を確かめることが欠かせません。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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