
低圧蓄電所(出力49.9kW)の年間売上は「出力×1年のコマ数(17,520)×平均の約定単価×約定率」で概算できます。下の試算ツールで単価・約定率・費用を変えると、年間の売上と手残りの目安がその場で分かります。
低圧の系統用蓄電池(低圧蓄電所)は、主に需給調整市場の一次調整力で、出力を待機させる対価(ΔkW)を受け取ります。単価は30分ごとのコマ単位で決まり、上限は2026年9月1日から10.00円/ΔkW・30分です。収支を見るときは、上限ではなく、それより低い単価でも費用を賄えるかを確かめるのが基本です。
計算式:出力×17,520コマ×単価×約定率。費用の初期値は仮の値です。実際の手数料・充電費・保守費は契約と見積りで確かめてください。見積りや収益の見込みではありません。
単価ごとの年間売上はどれくらいか
出力49.9kWで約定率90%なら、平均の約定単価10円で約787万円、7円で約551万円、5円で約393万円、3円で約236万円です(約定率70%なら、それぞれ約612万円・約428万円・約306万円・約184万円)。
49.9kW×17,520コマ×単価×約定率で計算した例。見積りや収益の見込みではありません。
売上から何を差し引くのか
差し引く主な費用は、アグリゲーター手数料、充電の電力費、保守・監視、保険、固定資産税です。
アグリゲーター手数料は収益の10%前後が多く、計算の基礎が売上か運用益かを契約で確かめます。
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| アグリゲーター手数料 | 収益の10%前後。計算の基礎(売上か運用益か)を確認する |
| 充電の電力費 | 待機と応動で失う電力量を買い足す費用。年100万円台になることがある |
| 保守・監視 | 定期点検、遠隔監視、通信費、電気主任技術者の外部委託 |
| 保険 | 火災、機器故障、事業中断、賠償 |
| 固定資産税 | 償却資産として申告する |
試算で必ず変えて見るべき値はどれか
単価と約定率です。上限価格は19.51円から、2026年3月14日に15.00円、9月1日に10.00円へ下がり、7.21円までの段階的な引き下げ方針も示されています。上限で組んだ試算ではなく、3〜5円まで下げても費用を賄えるかを見てください。
まとめ
- 低圧蓄電所の年間売上は、出力×17,520コマ×単価×約定率で概算できる
- 収入の中心は需給調整市場の一次調整力で、上限は2026年9月から10円
- 手数料・充電費・保守費を差し引き、低い単価でも成り立つかを確かめる
出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。
出典
- 系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック2026 低圧編(株式会社タンソーマンGX)
- 電力需給調整力取引所(EPRX)上限価格に関する公表資料
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。