
低圧の系統用蓄電池(低圧蓄電所)に必要な土地は、出力49.9kW・容量200kWh前後で約40〜150㎡(約12〜45坪)が目安です。幅が出るのは、機器構成、周囲に取る離隔、搬入路の取り方が土地ごとに違うためです。
本記事では、低圧の系統用蓄電池(低圧蓄電所・低圧蓄電池、出力50kW未満・49.9kW級)を設置する土地の広さを、何で決まるかに分けて説明します。制度の全体像は低圧の系統用蓄電池 総合ガイドにまとめています。
低圧蓄電池には何坪の土地が必要ですか?
一般的な目安は約40〜150㎡、坪に直すと約12〜45坪です(解説ブック低圧編、2026年10月時点)。
低圧蓄電所は出力50kW未満のため、電柱から低圧(200V)で受電でき、高圧受変電設備(キュービクル)を置く場所が要りません。2MW級の高圧蓄電所が約1,000㎡以上を必要とするのと比べると、土地の規模は大きく異なります。
面積は何で決まるのですか?
面積は、置く機器の大きさ、機器の周りに取る離隔、車両が入る搬入路の3つで決まります。
- 機器の設置面蓄電池ユニット、PCS、連系盤、通信機器
- 離隔・作業空間点検と保守のための周囲の空き、フェンスまでの距離
- 搬入路2tトラックとクレーン付き車両が横付けできる道
- 基礎・フェンス機器を載せる基礎と、外周を囲うフェンス
目安は約40〜150㎡(約12〜45坪)。機器構成と土地の形で変わる。
機器の構成
低圧蓄電所の主な設備は、蓄電池ユニット、パワーコンディショナ(PCS)、運用制御のEMS、遠隔監視の通信機器、連系盤・計器です。メーカーや型番によって機器の寸法と配置が変わるため、同じ49.9kW・200kWhでも必要な面積は一定ではありません。
離隔と搬入路
機器の周りには、点検や交換のための空きが要ります。また、機器の搬入には2tトラックとクレーン付き車両が横付けできる道が必要です。道に面していない土地や、車両が入れない土地は、面積が足りていても使えないことがあります。
三角地や細長い土地でも置けますか?
機器と離隔が取れれば、三角地や変形地でも置ける可能性があります。
40㎡ほどの細長い土地や、太陽光発電には狭すぎた土地が活きる場合があります。詳しくは太陽光には狭すぎた土地が活きる 約40㎡から考える低圧蓄電所の用地で取り上げています。
広さのほかに何を確かめますか?
広さより先に、都市計画の区分と周辺の住宅を確かめます。
| 確認すること | 見方 |
|---|---|
| 都市計画の区分 | 市街化調整区域は不可と考える。非線引き区域・都市計画区域外はこの制限がかからない |
| 農地 | 地目と現況の両方を見る。農振農用地(青地)は原則転用できない |
| 周辺の住宅 | PCSの音が出るため、住宅との距離を確かめる |
| 電柱 | 近くに電柱があること。電柱の番号があれば相談が早い |
| 積雪・塩害・浸水 | 機器の防水高さ、海からの距離、ハザードマップの浸水想定 |
土地の条件全般は蓄電所に向く土地とはもあわせてご覧ください。土地の広さが分かったら、収入の見込みは低圧蓄電所の売上試算ツールで単価と約定率を変えて確かめられます。
まとめ
- 低圧蓄電所の土地は約40〜150㎡(約12〜45坪)が目安で、キュービクルが要らない分小さく済みます。
- 面積は機器構成、離隔、搬入路で変わり、変形地でも機器と離隔が取れれば候補になります。
- 広さより先に、都市計画の区分、周辺の住宅、搬入路、電柱を確かめます。
出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。
出典
- 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月) 第1章・第8章
- 国土交通省 蓄電池に関する開発許可の通知(2025年4月)
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。