タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

低圧(49.9kW)

低圧蓄電所の月次レポートで見る数字と、見方のコツ

月次レポートは、稼働率、約定率、平均の約定単価、充放電量、停止時間、収入の順に読むと、収入が変わった理由が分かります。一つの数字だけを見ず、前月と試算の両方と比べることが要点です。

月次レポートには、どのような数字が載っているのですか

月次レポートには、設備がどれだけ動けたか、市場でどれだけ落札できたか、その結果いくら収入になったかの数字が載っています。

レポートの形式はアグリゲーターごとに違いますが、多くの場合、稼働の状況、入札と約定の状況、充放電の量、収入と費用の内訳が含まれます。低圧蓄電所の売上は「出力×単価×約定したコマ数」で決まるため、この式のどこが動いたかを見られるように数字が並んでいるかを確かめます。

月次レポートの数字のつながり
  • 稼働率・停止時間設備が入札できる状態にあった時間
  • 入札コマ数・約定率入札したコマのうち落札されたコマの割合
  • 平均の約定単価落札されたコマの単価の平均
  • 充放電量待機と応動で実際に流れた電力量
  • 収入と費用売上から手数料・充電費などを差し引いた額

上の段から順に、収入の手前にある数字です。

稼働率と停止時間は、何を表しているのですか

稼働率と停止時間は、設備が入札できる状態にあったかどうかを表しています。

停止時間が長いと、その間は入札できず、約定率や単価がよくても収入は減ります。停止の理由には、機器の不具合、通信の障害、計画された点検、電力会社の工事などがあり、レポートに理由が書かれていない場合は保守会社に確かめます。同じ理由の停止が繰り返される場合は、修理や設定の見直しが必要かを検討します。

約定率と平均の約定単価は、どう読めばよいですか

約定率と平均の約定単価は、市場の状況とアグリゲーターの入札の結果を表しています。

約定率は入札したコマのうち実際に落札されたコマの割合で、平均の約定単価は落札されたコマの単価の平均です。この二つは掛け算で売上に効くため、どちらかが下がると売上も同じ割合で下がります。一次調整力の上限価格は2026年9月から10.00円になっており、平均の約定単価はこの上限を超えることはありません。単価と約定率の関係は利回りの計算の記事でも扱っています。

数字 下がったときに考える理由 確かめる相手
稼働率 機器・通信の不具合、点検 保守会社
約定率 入札の単価設定、市場の競争 アグリゲーター
平均の約定単価 上限価格の変更、エリアの需給 アグリゲーター
充放電量 応動の多さ、充電の運用 アグリゲーター

充放電量は、なぜ確かめる必要があるのですか

充放電量は、充電の電力費と電池の劣化に関わるためです。

待機と応動では電気の出し入れがあり、失った分は充電で買い足します。この充電の電力費は年100万円台になることがあり、充放電量が多い月は費用も増えます。また、充放電の量が多いほど電池の劣化は進みやすくなります。充電の費用の考え方は充電費の記事にまとめています。

収入の欄では、何を確かめればよいですか

収入の欄では、売上から何が差し引かれて手取りになっているかを確かめます。

  • アグリゲーター手数料の計算の基礎が契約どおりか
  • 充電の電力費やインバランスの精算が含まれているか
  • ペナルティが差し引かれている場合、その理由と時間帯
  • 運用月と入金月がどう対応しているか

運用月から入金まで数か月かかるのが一般的なため、レポートの収入と口座への入金の月がずれることを前提に照合します。

数字を読むときのコツはありますか

コツは、前月と試算の両方と比べ、変化の理由を一つの数字に絞り込むことです。

収入が前月より下がったときは、稼働率、約定率、単価の順に見て、どこで差が出たかを特定します。季節や市場の状況によって単価は月ごとに変わるため、1か月だけで判断せず、3か月程度の推移で傾向を見ます。毎月の数字を表に書き写しておくと、1年後に試算との差を前提ごとに説明できるようになります。

レポートに疑問があるときは、どう問い合わせればよいですか

問い合わせは、対象の月、数字、疑問の内容を書面で示して行います。

「収入が少ない」とだけ伝えると、回答も一般的な説明にとどまります。「何月の約定率が前月より下がった理由」「何日の停止の原因と再発防止策」のように、数字と時期を特定して尋ねると、具体的な回答が得られます。回答は月次レポートと一緒に保管し、翌月以降の数字と照らし合わせます。

まとめ

  • 月次レポートは、稼働率・約定率・単価・充放電量・停止時間・収入の順に読むと、収入が変わった理由が分かります。
  • 停止時間は保守会社に、約定率と単価はアグリゲーターに、理由を確かめます。
  • 前月と試算の両方と比べ、数か月の推移で傾向を見て、毎月の数字を記録しておきます。

出典

  • タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月版)
  • 電力需給調整力取引所(EPRX)上限価格に関する公表資料

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。

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