
低圧蓄電所は、契約申込み後の技術協議で連系の可否が判断され、放電だけでなく充電も審査されます。連系できないと回答される場合に備え、負担金と可否を確認してから設備を発注する順番が重要です。
技術協議で連系できないと言われるのはなぜですか?
配電線や柱上変圧器に、放電と充電の両方を受け入れる余裕がない場合があるためです。
低圧蓄電所は、高圧のような接続検討を経ず、契約申込み後の技術協議で判断されるのが一般的です。蓄電池は電力網へ電気を出すだけでなく、電力網から電気を受け取って充電します。そのため、放電による電圧の上昇と、充電による負荷の増加の両面から審査されます。申込みが増えるにつれ、空いている場所は減っています。手続きの全体は低圧の系統用蓄電池 総合ガイドをご覧ください。
放電
- 電力網へ電気を出す
- 配電線の電圧が上がりすぎないか
充電
- 電力網から電気を受け取る
- 柱上変圧器や配電線の容量が足りるか
どちらか一方でも余裕がなければ、対策工事か連系不可の回答になる。
連系できないと回答されたら、どうなりますか?
対策工事による連系の可能性を確認するか、その土地での計画を見直すことになります。
柱上変圧器の取り替えなどの対策で連系できる場合は、その費用が工事費負担金として示されます。対策ができない、または費用が見合わない場合は、別の土地を検討します。申込みの急増と国の対策は低圧蓄電池の申込み約2,800件で解説しています。
なぜ負担金を確認してから発注するのですか?
連系の可否と費用が確定する前に設備を発注すると、使えない設備を抱えるおそれがあるためです。
- 土地の候補を決め、電柱の位置と番号を確認する
- 契約申込みを行い、技術協議の結果を待つ
- 連系の可否と工事費負担金の額を確認する
- 負担金を含めた収支を見直したうえで、設備を発注する
販売会社から設備の先行発注を求められた場合は、連系できなかったときの返金やキャンセルの条件を書面で確認します。
購入前に確認しておくことは何ですか?
連系の見込みが確かめられた土地かどうかを確認します。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 技術協議の結果 | 回答済みか、回答待ちか |
| 審査の対象 | 放電と充電の両方で認められているか |
| 工事費負担金 | 額が示されているか、誰が負担するか |
| 不可の場合 | 代替地の提案や返金の条件 |
技術協議の結果を待つ間、何をしておくべきですか?
土地の契約条件と、連系不可の場合の扱いを先に整理しておくことです。
技術協議の回答には一定の期間がかかります。その間に土地の売買や賃貸借の契約を確定させてしまうと、連系できなかった場合に土地だけが残ることになります。土地の契約には、連系の可否を条件とする定めや、回答を待つ期間の扱いを入れておくと、リスクを抑えられます。また、同じ配電線に複数の申込みが集中している地域では、先に申し込んだ案件が容量を使い、後の案件が連系できなくなる場合があります。申込みの時期と順番も、購入の判断に関わる要素です。販売会社に、同じ地域でほかの申込みがあるかどうかを尋ね、分かる範囲で回答を求めることも有効です。回答の内容は書面で受け取り、購入の判断の根拠として保管しておきます。
まとめ
- 低圧の技術協議では、放電と充電の両方の受け入れ余裕が審査される
- 連系不可の場合は、対策工事の可否と費用、または土地の見直しを検討する
- 連系の可否と負担金を確認してから設備を発注する順番を守る
出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。
出典
- 系統用蓄電池 解説ブック 2026(低圧編)
- 各一般送配電事業者 低圧の系統連系に関する案内
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。