タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧・低圧 共通

蓄電所の電気代は誰が払うのか

答え:蓄電所の電気代は、所有者の収支から差し引く費用として扱うのが一般的で、充電に使う電気と所内の補機の電力をどちらが負担するかはアグリゲーター契約と電力の契約で決まります。基本料金は使用量にかかわらず毎月かかる固定費になります。

蓄電所は、なぜ電気代がかかるのですか

充電のために電気を買い、充放電や機器の運転で電気の一部を失うためです。

蓄電池は、ためた電気をそのまま全部出せるわけではありません。充電と放電の過程や、待機している間にも、電気の一部が失われます。さらに、パワーコンディショナ(PCS)、運用制御(EMS)、通信機器、空調などの補機も電気を使います。これらの電気を電力網から受け取る以上、その代金が発生します。

電気代には、どんな種類がありますか

充電の電気、失う電力量の買い足し、補機の電力の三つに分けて考えます。

充電・放電と料金の流れ
電力網電気を供給
充電の電気電気代
蓄電所充電・待機・放電
調整力対価
アグリゲーター精算と入金

失う電力量の買い足しと補機の電力も、充電と同じく電力網から受け取る。負担区分は契約で決める。

種類 内容
充電の電気 市場での運用のために充電する電気。卸電力市場で値差を取る運用では、安い時間に充電する
失う電力量の買い足し 待機と応動で失う電力量を買い足す費用。年100万円台になることがある
補機の電力 PCS、EMS、通信機器、空調などが使う電気

誰が払うかは、どこで決まるのですか

アグリゲーター契約の「インバランス・充電費」の取り決めで決まります。

実際に流れた電力量の精算と、充電にかかる電力費の負担区分は、アグリゲーター契約で確かめる項目の一つです。アグリゲーターが充電の電気代を立て替え、売上から差し引いて所有者に入金する形もあれば、所有者が直接払う形もあります。どちらの形でも、最終的に所有者の手取りから差し引かれる費用であることに変わりはありません。契約の確認点はアグリゲーター契約書の確認点で整理しています。

基本料金は、なぜ固定費になるのですか

電気の使用量にかかわらず、契約した容量に応じて毎月かかるためです。

電気の料金は、使った量に応じて払う部分と、契約の大きさに応じて毎月払う部分に分かれます。後者が基本料金です。蓄電所が市場で約定せずに待機だけしている月でも、基本料金はかかります。売上が下がった月にも残る費用として、保守費や保険料と同じく固定費の側に入れて考えます。

電気代を、収支ではどう扱えばよいですか

年間の金額を前提に置き、売上の下振れに関係なく残る部分を分けて見ます。

  • 充電の電力費を年額でいくらと置いているか
  • 基本料金を費用に含めているか
  • 補機の電力を見込んでいるか
  • 電気料金の単価が上がった場合を考えているか

運営費の全体は低圧蓄電所の運営費一覧をご覧ください。電気代を費用に入れていない試算は、手取りを高めに見ている可能性があります。

購入前に、何を確かめればよいですか

負担区分、金額の前提、精算の方法の三つを書面で確かめます。

  1. 充電の電気代と失う電力量の買い足しを、誰が負担するか
  2. 電力の契約は誰の名義で、基本料金はいくらか
  3. 試算に電気代が年額でいくら入っているか
  4. 売上からの差し引きか、別払いか

電気代は、どんな場合に増えるのですか

充放電の回数が多い運用や、電気料金の単価が上がった場合に増えます。

充電と放電を繰り返すほど、失う電力量も増えます。アグリゲーターが卸電力市場での値差を取る運用を多く組み込めば、充電の電気代も増えます。運用方針が変わったときに電気代がどう動くかを、報告で確かめておくことが大切です。

また、所内の空調は季節によって使う電気が変わります。年額の前提だけでなく、月ごとの報告で電気代の動きを確かめると、試算との差に早く気づけます。

電気代の負担を販売会社が一定期間引き受ける形を示されることもありますが、その期間が終わった後に誰が負担するかまで確かめておくことが大切です。期間の後に手取りが変わる場合は、試算にその変化が反映されているかを確かめます。

まとめ

  • 蓄電所の電気代には、充電の電気、失う電力量、補機の電力があります。
  • 負担の区分はアグリゲーター契約で決まり、充電の電力費は年100万円台になることがあります。
  • 基本料金は使用量によらず毎月かかる固定費として、収支の前提に入れて確かめます。

高圧・特別高圧の案件は、蓄電所の案件と用地でご紹介しています。

出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。

出典

  • 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 高圧編」(2026年10月)
  • 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月)

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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