タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧・低圧 共通

静岡県東部の配電用変電所の空き容量(2026年9月)と蓄電所用地

静岡県のうち富士川より東の地域は、東京電力パワーグリッドの供給区域に含まれます。沼津・三島・富士・御殿場などの地域を含み、公表データでは上位の系統にも空きがある変電所が過半を占めます。

本記事では、東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)のうち静岡県(東部)の配電用変電所を抜き出して集計し、空き容量の分布と、蓄電所の用地を探すときの考え方を整理します。数字は特定の時点の目安であり、個別の土地の可否を示すものではありません。

静岡県(東部)の配電用変電所の集計

静岡県(東部)の配電用変電所は67か所です。このうち変電所そのもの(当該設備)に空容量があるのは62か所、上位の送電線や変電所まで含めた「上位系等考慮」の空容量があるのは39か所でした。上位系等考慮の空容量が0の変電所は28か所、平常時出力制御の可能性が「有り」とされた変電所は28か所です。上位系等考慮の空容量が10MW以上ある変電所は23か所でした。

静岡県(東部)の配電用変電所の空き容量(2026年9月)
  • 配電用変電所67か所
  • 当該設備に空き62か所
  • 上位系等考慮に空き39か所
  • 上位系等考慮が028か所
  • 平常時出力制御の可能性あり28か所

出典:東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から当社集計。

上位系等考慮の空きが大きい変電所の例

上位系等考慮の空容量が大きい順に、最大15か所を並べました。同じ値の場合は当該設備の空容量が大きい順です。運用容量値は変電所の受け入れの目安となる値で、バンク数は変圧器の台数を示します。

変電所名 バンク数 運用容量値(MW) 空容量・当該設備(MW) 空容量・上位系等考慮(MW)
裾野 2 39 19 19
堰原 1 19 19 19
広小路 3 59 19 19
松本 2 39 19 19
香貫 3 59 19 19
城内 3 59 19 19
岡宮 2 39 19 19
間門 3 59 19 19
原 3 59 19 19
初川 3 59 19 19
吉原 2 39 19 19
宮島 2 39 19 19
厚原 2 39 19 19
須走 2 39 18 18
南御殿場 2 39 17 17

表の値は変電所単位の目安です。実際に接続する配電線や、同じ変電所に先に申し込まれた案件の状況によって、使える容量は変わります。

上位系の空きが0の変電所が意味すること

静岡県東部では、上位系等考慮が0の変電所は一部です。0となった変電所の上位系設備の欄を集計すると、富士川以東の66kVの特定の変電所が多くに共通して挙がっており、制約が一部の地域系統に集中していると読めます。

制約が特定の上位設備に集中している場合、その設備につながる変電所を避けて候補地を探すことで、ノンファーム型での接続を避けられる可能性があります。ただし、最終的な判断は接続検討の結果によります。

この数字を読むときの注意

  • 空容量は月1回更新の目安で、接続を約束するものではありません。今回の公開分は前年度の大型連休期間の需要・潮流実績に基づく暫定的な算定とされています。
  • 「上位系等考慮」が0の変電所は、上位の送電線や変電所に空きがないことを示します。この場合、混雑時に出力が制御される前提のノンファーム型での接続になりえます。
  • 空容量がある変電所でも、変電所逆潮流対策やバンク逆潮流対策が必要となり、その工事費負担金を求められたり、対策完了まで連系を待つことになったりする場合があります。
  • 使用開始から間もない増強設備に接続する場合、過去の増強費用の一部を負担する場合があるとされています。
  • 正確な接続の可否と費用は、事前相談と接続検討で確かめる必要があります。

静岡県(東部)で用地を探すときの考え方

静岡県東部で用地を探すときは、次の点を確かめます。

  1. 上位系等考慮に空きがある変電所の周辺を候補エリアにする
  2. 富士川より西は別の送配電事業者の区域となるため、所在地を確かめる
  3. 沿岸部では浸水、山麓部では土砂災害や積雪の条件を確かめる
  4. 事前相談で、接続先の配電線と対策工事の要否を確かめる

上位系の空きがある変電所が多い地域でも、申込みが集まれば空きは減ります。月1回の更新を追い、状況の変化を確かめながら進めます。

当該設備と上位系等考慮の違い

空容量(当該設備)

  • 配電用変電所の変圧器だけを見た空き
  • 多くの変電所で空きがある
  • 上位の混雑は反映されない

空容量(上位系等考慮)

  • 上位の送電線・変電所まで含めた空き
  • 0ならノンファーム型の可能性
  • 用地選びではこちらを先に見る

まとめ

  • 静岡県(東部)の配電用変電所は67か所で、当該設備に空きがあるのは62か所、上位系等考慮に空きがあるのは39か所です。
  • 上位系等考慮が0の変電所は一部で、制約は富士川以東の特定の66kV設備に集中しています。
  • 空容量は月1回更新の目安で、空きがあっても逆潮流対策などの工事費負担金がかかる場合があります。
  • 候補地が見つかったら、事前相談と接続検討で正確な条件を確かめることが欠かせません。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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