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東電エリア10地域の配電用変電所の空き容量を比較(2026年9月)

東京電力パワーグリッドは「系統の予想潮流等に関する情報」として、配電用変電所ごとの空容量を公開しています。一覧は東京電力パワーグリッドのエリアを10の地域に分けて掲載しています。本記事では2026年9月2日更新の一覧を地域ごとに集計し、配電用変電所の数と、上位系まで考慮して空きがある変電所の割合を並べて、地域ごとの傾向を整理します。

地域別の配電用変電所数

掲載された配電用変電所の数は地域によって大きく異なります。需要の大きい東京都区部が最も多く、神奈川県、埼玉県、千葉県が続きます。

地域別の配電用変電所数(2026年9月)
  • 茨城県117か所
  • 栃木県91か所
  • 群馬県100か所
  • 埼玉県194か所
  • 千葉県167か所
  • 東京都(区部)320か所
  • 東京都(多摩)97か所
  • 神奈川県207か所
  • 山梨県61か所
  • 静岡県(東部)67か所

東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から集計。

上位系等考慮で空きがある割合

次の図は、各地域の配電用変電所のうち、上位の送電線・変電所まで考慮しても空容量がある変電所の割合です。

上位系等考慮で空きがある配電用変電所の割合
  • 茨城県0%(0か所)
  • 栃木県4%(4か所)
  • 群馬県14%(14か所)
  • 埼玉県36%(69か所)
  • 千葉県0%(0か所)
  • 東京都(区部)15%(49か所)
  • 東京都(多摩)73%(71か所)
  • 神奈川県29%(59か所)
  • 山梨県51%(31か所)
  • 静岡県(東部)58%(39か所)

東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から集計。割合は小数点以下を四捨五入。

地域 配電用変電所数 当該設備に空きあり 上位系等考慮で空きあり 上位系で空きありの割合 出力制御の可能性有り
茨城県 117 74 0 0% 117
栃木県 91 49 4 4% 87
群馬県 100 65 14 14% 86
埼玉県 194 174 69 36% 125
千葉県 167 124 0 0% 167
東京都(区部) 320 319 49 15% 271
東京都(多摩) 97 97 71 73% 26
神奈川県 207 206 59 29% 148
山梨県 61 51 31 51% 30
静岡県(東部) 67 62 39 58% 28

地域ごとの傾向

上位系の空きがない地域:茨城県・千葉県

茨城県と千葉県は、上位系等考慮で空きがある変電所が0か所で、出力制御の可能性はすべての変電所で「有り」と示されています。当該設備には空きがある変電所が多いものの、上位の送電線や変電所の混雑が地域全体に及んでいると読めます。これらの地域では、ノンファーム型接続、つまり混雑時に出力が制御されることを前提にした検討が基本になります。

空きが一部の地域に限られる:栃木県・群馬県

栃木県は4か所、群馬県は14か所で、いずれも割合は低めです。空きのある変電所は、栃木県では足利周辺、群馬県では太田・桐生など県東部に集まっています。同じ県の中でも、どの上位系につながるかで状況が分かれていることが分かります。

都市部:東京都区部・神奈川県・埼玉県

東京都区部と神奈川県は、当該設備に空きがある変電所がほぼすべてを占めますが、上位系等考慮で空きがある割合は東京都区部で15%、神奈川県で29%です。埼玉県は36%と、北関東や千葉県より高く出ています。ただし都市部は、まとまった土地の確保や周辺の住宅との距離など、系統以外の条件が厳しくなりやすい地域です。

上位系の空きが比較的多い:東京都多摩・山梨県・静岡県東部

東京都多摩は73%、静岡県東部は58%、山梨県は51%で、10地域の中では上位系まで空きのある変電所の割合が高い地域です。出力制御の可能性が「有り」と示された変電所の数も、ほかの地域より少なくなっています。ただし山間部や傾斜地が多い地域もあり、土地の条件と合わせて見る必要があります。

上位系の空きから見た地域の分け方

上位系の空きなし

  • 茨城県
  • 千葉県
  • ノンファーム型接続が前提

一部の地域に限られる

  • 栃木県・群馬県
  • 東京都区部・神奈川県・埼玉県
  • 変電所ごとに確認

空きの割合が高い

  • 東京都多摩
  • 山梨県・静岡県東部
  • 土地の条件と合わせて確認

2026年9月2日更新の一覧に基づく区分です。毎月の更新で変わりえます。

数字を読むときの注意

地域別の比較に使った一覧の空容量は月1回更新される目安であり、接続を約束するものではありません。東京電力パワーグリッドの留意事項でも、掲載情報は連系の可否、連系条件、工事の要否、工事費負担、出力制御の有無を保証するものではないとされています。また今回の公開は暫定的な仕様に基づくもので、需要・潮流の実績は前年度のゴールデンウィーク期間をもとに算定されています。

  • 「上位系等考慮」が0の意味:配電用変電所そのものに余裕があっても、その上につながる送電線や変電所に空きがない状態です。この場合はノンファーム型接続、つまり系統が混雑したときに出力が制御されることを前提とした接続になりえます。
  • 空きがあっても費用がかかる場合:配電用変電所では、空容量があってもバンク逆潮流対策や変電所逆潮流対策が必要になることがあります。その費用を工事費負担金として求められたり、対策の完了まで連系を待つことになったりする場合があります。
  • 空きがなくても相談はできる:空容量がないことを理由に、事前相談や接続検討の受付が制限されるわけではありません。

正確な可否と費用は、事前相談と接続検討で確かめる必要があります。

地域比較の使い方

地域ごとの割合は、どの地域から用地を探すかの見当をつけるのに役立ちます。一方で、実際に接続できるかどうかは、候補地がつながる配電用変電所と、その上位系の状況で決まります。割合の高い地域でも空きのない変電所はあり、割合の低い地域でも空きのある変電所はあります。

  • 地域の比較で探す範囲を絞り、個別の変電所の数値で候補を絞り込みます。
  • 土地の条件(用途地域、周辺の住宅との距離、浸水の想定など)は系統と並行して確かめます。
  • 候補地がどの変電所につながるかは、事前相談で確かめます。

まとめ

  • 2026年9月更新の一覧には、10地域で計1421か所の配電用変電所が掲載されています。
  • 上位系等考慮で空きがある変電所は、茨城県と千葉県では0か所で、東京都多摩・静岡県東部・山梨県では割合が高く出ています。
  • 地域の比較は探す範囲を絞るために使い、個別の変電所の数値と事前相談で確かめます。
  • 一覧は月1回更新の目安であり、可否と費用は接続検討で確かめます。

出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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