タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

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栃木県の配電用変電所の空き容量(2026年9月)と蓄電所用地の考え方

蓄電所の用地探しでは、土地の条件と並んで、近くの配電用変電所の空き容量が重要になります。東京電力パワーグリッドは「系統の予想潮流等に関する情報」で配電用変電所ごとの空容量を公開しています。本記事では2026年9月2日更新の一覧から栃木県分を集計し、数字の読み方と用地の考え方をまとめます。

栃木県の配電用変電所の数と空き

2026年9月2日更新の一覧に掲載された栃木県の配電用変電所は91か所です。このうち、変電所そのもの(当該設備)に空容量がある変電所は49か所(約54%)、上位の送電線・変電所まで考慮しても空容量がある変電所は4か所(約4%)でした。平常時に出力制御が行われる可能性が「有り」と示された変電所は87か所です。

栃木県の配電用変電所の空き(2026年9月)
  • 掲載された配電用変電所91か所
  • 当該設備に空きあり49か所
  • 当該設備の空き10MW以上14か所
  • 上位系等考慮で空きあり4か所
  • 出力制御の可能性有り87か所

東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から集計。

栃木県では、当該設備に空きがある変電所はおよそ半数ありますが、上位系等考慮で空きがある変電所は4か所にとどまります。その4か所は山辺、御厨、足利、葉鹿で、いずれも足利市周辺の変電所です。これらは出力制御の可能性の欄が「有り」と表示されていません。宇都宮市内の変電所は当該設備の空きが比較的大きく出ていますが、上位系等考慮では0で、出力制御の可能性は「有り」と示されています。県全体としては、上位の系統がすでに混み合っている地域が大半であり、空きのある地域は限られていると読めます。

空きの大きい変電所の例

上位系等考慮の空容量が大きい順に、同じ値の場合は当該設備の空容量が大きい順に並べた最大15か所です。単位はMWです。

変電所 バンク数 運用容量値(MW) 空容量・当該設備(MW) 空容量・上位系等考慮(MW) 平常時出力制御の可能性
山辺 2 39 12 12 表示なし
御厨 3 54 6 6 表示なし
足利 3 49 5 5 表示なし
葉鹿 2 39 1 1 表示なし
戸祭 3 59 19 0 有り
宿郷 3 59 19 0 有り
宇都宮 3 59 19 0 有り
馬場通 2 39 19 0 有り
簗瀬町 2 39 19 0 有り
江曽島 3 59 19 0 有り
砂田 2 39 18 0 有り
本郷町 2 39 17 0 有り
岩曽 2 39 16 0 有り
平出 3 49 14 0 有り
平石 2 39 14 0 有り

表の値は変電所全体の目安です。同じ変電所につながる案件が増えれば空きは減り、翌月の更新で数字が変わることもあります。

数字を読むときの注意

この一覧の空容量は月1回更新される目安であり、接続を約束するものではありません。東京電力パワーグリッドの留意事項でも、掲載情報は連系の可否、連系条件、工事の要否、工事費負担、出力制御の有無を保証するものではないとされています。また今回の公開は暫定的な仕様に基づくもので、需要・潮流の実績は前年度のゴールデンウィーク期間をもとに算定されています。

  • 「上位系等考慮」が0の意味:配電用変電所そのものに余裕があっても、その上につながる送電線や変電所に空きがない状態です。この場合はノンファーム型接続、つまり系統が混雑したときに出力が制御されることを前提とした接続になりえます。
  • 空きがあっても費用がかかる場合:配電用変電所では、空容量があってもバンク逆潮流対策や変電所逆潮流対策が必要になることがあります。その費用を工事費負担金として求められたり、対策の完了まで連系を待つことになったりする場合があります。
  • 空きがなくても相談はできる:空容量がないことを理由に、事前相談や接続検討の受付が制限されるわけではありません。

正確な可否と費用は、事前相談と接続検討で確かめる必要があります。

栃木県で用地を探すときの考え方

栃木県で用地を探す場合は、地域によって考え方を分けると整理しやすくなります。

  • 足利周辺:上位系等考慮で空きがある変電所が集まっています。ただし空きの値は大きくなく、ほかの案件の申込みで減る可能性があります。候補地がある場合は早めに事前相談で確かめることが重要です。
  • 宇都宮周辺など上位系0の地域:ノンファーム型接続を前提に、混雑時の制御が事業に与える影響を考えます。蓄電所は充電と放電の両方で系統を使うため、制御は両方向で確かめます。
  • 当該設備の空きが0の変電所:配電用変電所の段階でも対策が必要になる可能性が高く、優先度を下げて考えます。
  • 空きがあっても費用を確かめる:バンク逆潮流対策等による工事費負担金の可能性は、空きの有無と別に確認します。
一覧を見てから接続の可否が分かるまで
  1. 一覧で目星近くの配電用変電所の空容量を確認
  2. 上位系を確認上位系等考慮の値と出力制御の表示
  3. 事前相談熱容量に起因する制限の有無を聞く
  4. 接続検討工事費と期間の回答を受ける

一覧の数値と接続検討の結果は異なる場合があります。

まとめ

  • 栃木県の配電用変電所91か所のうち、当該設備に空きがあるのは49か所です。
  • 上位系等考慮で空きがあるのは4か所で、足利周辺に集まっています。
  • 上位系0の地域では、ノンファーム型接続と制御の影響を前提に考えます。
  • 一覧は月1回更新の目安であり、可否と費用は事前相談と接続検討で確かめます。

出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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