タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧・低圧 共通

東京都多摩地域の配電用変電所の空き容量(2026年9月)と蓄電所用地

東京都の多摩地域は、住宅地と工業地、山間部が混在する地域です。区部と同じ都内でも、公表データでは上位の系統の空き方が大きく異なります。

本記事では、東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)のうち東京都(多摩)の配電用変電所を抜き出して集計し、空き容量の分布と、蓄電所の用地を探すときの考え方を整理します。数字は特定の時点の目安であり、個別の土地の可否を示すものではありません。

東京都(多摩)の配電用変電所の集計

東京都(多摩)の配電用変電所は97か所です。このうち変電所そのもの(当該設備)に空容量があるのは97か所、上位の送電線や変電所まで含めた「上位系等考慮」の空容量があるのは71か所でした。上位系等考慮の空容量が0の変電所は26か所、平常時出力制御の可能性が「有り」とされた変電所は26か所です。上位系等考慮の空容量が10MW以上ある変電所は66か所でした。

東京都(多摩)の配電用変電所の空き容量(2026年9月)
  • 配電用変電所97か所
  • 当該設備に空き97か所
  • 上位系等考慮に空き71か所
  • 上位系等考慮が026か所
  • 平常時出力制御の可能性あり26か所

出典:東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から当社集計。

上位系等考慮の空きが大きい変電所の例

上位系等考慮の空容量が大きい順に、最大15か所を並べました。同じ値の場合は当該設備の空容量が大きい順です。運用容量値は変電所の受け入れの目安となる値で、バンク数は変圧器の台数を示します。

変電所名 バンク数 運用容量値(MW) 空容量・当該設備(MW) 空容量・上位系等考慮(MW)
緑町 2 59 29 29
明神町 2 59 29 29
保谷 2 39 19 19
久留米 3 54 19 19
西北原 3 59 19 19
清瀬 3 49 19 19
吉祥寺 3 59 19 19
井之頭 3 59 19 19
三鷹 3 59 19 19
若葉町 2 39 19 19
柴崎 3 59 19 19
狛江 3 59 19 19
井口 2 39 19 19
調布 3 59 19 19
浅間町 2 39 19 19

表の値は変電所単位の目安です。実際に接続する配電線や、同じ変電所に先に申し込まれた案件の状況によって、使える容量は変わります。

上位系の空きが0の変電所が意味すること

多摩地域は、上位系等考慮の空容量がある変電所が多数を占め、0の変電所は一部にとどまります。0となった変電所の上位系設備の欄には、基幹系統の275kVの設備が共通して挙がっており、特定の上位設備の系統に属する変電所に偏っていると読めます。

同じ地域の中でも、どの上位系統につながっているかで状況が分かれます。候補地の最寄りの変電所が上位系の空きを持っているかを、変電所ごとに確かめることが大切です。

この数字を読むときの注意

  • 空容量は月1回更新の目安で、接続を約束するものではありません。今回の公開分は前年度の大型連休期間の需要・潮流実績に基づく暫定的な算定とされています。
  • 「上位系等考慮」が0の変電所は、上位の送電線や変電所に空きがないことを示します。この場合、混雑時に出力が制御される前提のノンファーム型での接続になりえます。
  • 空容量がある変電所でも、変電所逆潮流対策やバンク逆潮流対策が必要となり、その工事費負担金を求められたり、対策完了まで連系を待つことになったりする場合があります。
  • 使用開始から間もない増強設備に接続する場合、過去の増強費用の一部を負担する場合があるとされています。
  • 正確な接続の可否と費用は、事前相談と接続検討で確かめる必要があります。

東京都(多摩)で用地を探すときの考え方

多摩地域は区部に比べて用地の選択肢が広がる一方、住宅地に近い場所が多く、周辺環境への配慮が欠かせません。

  1. 上位系等考慮に空きがある変電所の周辺を候補エリアにする
  2. 住宅との距離、騒音、景観への影響を確かめる
  3. 山間部では搬入路や土砂災害の区域を確かめる
  4. 事前相談で、接続先の配電線と対策工事の要否を確かめる

上位系の空きがあっても、同じ変電所に申込みが集まれば空きは減ります。データは月1回の更新であり、検討の途中で状況が変わることを前提に進めます。

当該設備と上位系等考慮の違い

空容量(当該設備)

  • 配電用変電所の変圧器だけを見た空き
  • 多くの変電所で空きがある
  • 上位の混雑は反映されない

空容量(上位系等考慮)

  • 上位の送電線・変電所まで含めた空き
  • 0ならノンファーム型の可能性
  • 用地選びではこちらを先に見る

まとめ

  • 東京都(多摩)の配電用変電所は97か所で、当該設備に空きがあるのは97か所、上位系等考慮に空きがあるのは71か所です。
  • 多摩は上位系等考慮に空きがある変電所が多数を占めますが、0の変電所は特定の上位系統に偏っています。
  • 空容量は月1回更新の目安で、空きがあっても逆潮流対策などの工事費負担金がかかる場合があります。
  • 候補地が見つかったら、事前相談と接続検討で正確な条件を確かめることが欠かせません。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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