タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧・低圧 共通

山梨県の配電用変電所の空き容量(2026年9月)と蓄電所用地の考え方

山梨県は甲府盆地と富士北麓、山間部からなり、配電用変電所の規模も地域によって大きく異なります。変圧器が1台の小さな変電所も多く、空容量の数字を読むときは変電所の規模にも目を向ける必要があります。

本記事では、東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)のうち山梨県の配電用変電所を抜き出して集計し、空き容量の分布と、蓄電所の用地を探すときの考え方を整理します。数字は特定の時点の目安であり、個別の土地の可否を示すものではありません。

山梨県の配電用変電所の集計

山梨県の配電用変電所は61か所です。このうち変電所そのもの(当該設備)に空容量があるのは51か所、上位の送電線や変電所まで含めた「上位系等考慮」の空容量があるのは31か所でした。上位系等考慮の空容量が0の変電所は30か所、平常時出力制御の可能性が「有り」とされた変電所は30か所です。上位系等考慮の空容量が10MW以上ある変電所は8か所でした。

山梨県の配電用変電所の空き容量(2026年9月)
  • 配電用変電所61か所
  • 当該設備に空き51か所
  • 上位系等考慮に空き31か所
  • 上位系等考慮が030か所
  • 平常時出力制御の可能性あり30か所

出典:東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)から当社集計。

上位系等考慮の空きが大きい変電所の例

上位系等考慮の空容量が大きい順に、最大15か所を並べました。同じ値の場合は当該設備の空容量が大きい順です。運用容量値は変電所の受け入れの目安となる値で、バンク数は変圧器の台数を示します。

変電所名 バンク数 運用容量値(MW) 空容量・当該設備(MW) 空容量・上位系等考慮(MW)
桜町 3 59 19 19
大津 2 39 19 19
田野倉 1 19 15 15
平野 1 19 15 15
飯田町 3 44 14 14
富士吉田 3 54 13 13
八代 3 59 12 12
鐘ヶ渕 1 19 11 11
八ツ沢 3 34 9 9
国母 3 34 9 9
河口湖 3 49 9 9
山中 3 29 9 9
上吉田 2 29 9 9
早川第一 1 9 9 9
身延 2 29 9 9

表の値は変電所単位の目安です。実際に接続する配電線や、同じ変電所に先に申し込まれた案件の状況によって、使える容量は変わります。

上位系の空きが0の変電所が意味すること

山梨県では、当該設備に空きがない変電所が一部にあり、上位系等考慮が0の変電所もおよそ半数あります。0の変電所の上位系設備の欄には、県内の154kVや66kVの送電線が多く挙がっており、基幹系統よりも県内の地域系統の混雑が制約になっている変電所が目立ちます。

地域系統の制約は、地域ごとに状況が分かれやすいのが特徴です。隣り合う地域でも、つながる送電線が違えば上位系の空きは異なります。

この数字を読むときの注意

  • 空容量は月1回更新の目安で、接続を約束するものではありません。今回の公開分は前年度の大型連休期間の需要・潮流実績に基づく暫定的な算定とされています。
  • 「上位系等考慮」が0の変電所は、上位の送電線や変電所に空きがないことを示します。この場合、混雑時に出力が制御される前提のノンファーム型での接続になりえます。
  • 空容量がある変電所でも、変電所逆潮流対策やバンク逆潮流対策が必要となり、その工事費負担金を求められたり、対策完了まで連系を待つことになったりする場合があります。
  • 使用開始から間もない増強設備に接続する場合、過去の増強費用の一部を負担する場合があるとされています。
  • 正確な接続の可否と費用は、事前相談と接続検討で確かめる必要があります。

山梨県で用地を探すときの考え方

山梨県で用地を探すときは、次の点を確かめます。

  1. 上位系等考慮に空きがある変電所と、その規模を確かめる
  2. 変圧器が1台の変電所は、空きが小さい場合が多いことに注意する
  3. 山間部では、搬入路、土砂災害、積雪などの条件を確かめる
  4. 事前相談で、接続先の配電線と対策工事の要否を確かめる

小規模な変電所では、少数の申込みで空きがなくなることがあります。高圧の規模を検討する場合は、表のように上位系にも一定の空きがある変電所から当たるのが合理的です。

山間部の候補地で確かめること
系統上位系の空き
配電線接続先の距離
道路搬入路の幅
災害土砂・浸水
候補地一つずつ確認
積雪設備の条件
区域農地・林地
近隣住宅との距離
景観地域の規制

まとめ

  • 山梨県の配電用変電所は61か所で、当該設備に空きがあるのは51か所、上位系等考慮に空きがあるのは31か所です。
  • 上位系等考慮が0の変電所は、基幹系統よりも県内の154kV・66kVの地域系統が制約になっている例が目立ちます。
  • 空容量は月1回更新の目安で、空きがあっても逆潮流対策などの工事費負担金がかかる場合があります。
  • 候補地が見つかったら、事前相談と接続検討で正確な条件を確かめることが欠かせません。

出典

  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報(2026年9月2日更新)
  • 東京電力パワーグリッド 系統の予想潮流等に関する情報の利用における留意点

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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