タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

高圧(2MW級)

補助金の相見積りとJC-STAR適合、SII申請で機器選定が先に縛られる点

国の補助金を使う場合、機器とEPC会社の選び方は申請の前に要件で絞られます。発注ごとの相見積り、PCS・EMS・BMSのJC-STAR★1適合、所有者本人による電子申請の3点を、公募の前に準備しておくことが重要です。

なぜ機器選定が先に縛られるのですか

申請の時点で、要件を満たす機器と見積りをそろえておく必要があるためです。

補助金を使わない場合は、価格や納期を見ながら発注先を後から決めることもできます。補助金を使う場合は、JC-STAR★1に適合した機器であること、発注ごとに相見積りを取ることが前提になるため、選べる機器と発注先が申請前に絞られます。

相見積りはどのように取りますか

発注ごとに、複数の会社から同じ条件で見積りを取ります。

蓄電池・PCS、工事、設計など発注を分ける場合は、それぞれで相見積りが要ります。仕様の条件をそろえておかないと比べられないため、出力・容量、設置条件、保証の範囲を同じ内容で依頼します。なお、補助の対象は交付決定後に契約・発注したものに限られます(蓄電所の補助金は発注の順序に注意)。

JC-STAR★1適合はどの機器に求められますか

補助金の要件として、PCS・EMS・BMSにJC-STAR★1の適合が求められます。

JC-STARは機器のサイバーセキュリティの認証です。系統への接続でも、2027年4月1日以降に受け付ける高圧・特別高圧の契約申込みから、PCSなどにJC-STAR★1が求められる予定です。補助金の要件と接続の要件の両方から、対応品を選ぶ必要があります。制度の概要はJC-STAR★1とはで解説しています。

申請前に整える準備
  • 機器の適合PCS・EMS・BMSがJC-STAR★1に適合しているか
  • 相見積り発注ごとに同じ条件で複数社から取得
  • 申請者の準備所有者本人のGビズIDプライム。代理申請は不可
  • 地元との協議自治体・地権者との協議を開始

申請者の準備では何が必要ですか

設備の所有者本人がGビズIDプライムを取得し、電子申請します。

代理申請はできないため、SPCで持つ場合はSPCがIDを取得します。IDの取得には時間がかかることがあるため、公募が始まる前に手続きを済ませておくのが安全です。

開発権を買う段階で何を確認すればよいですか

売り手が想定している機器の型番と、JC-STARへの対応状況を確認します。

機器のメーカーと型番、容量の保証(何年で何%)、PCSの保証、JC-STARへの対応は、案件を選ぶときの確認項目でもあります。補助金を前提にする場合は、想定の機器がそのまま使えるか、相見積りに応じられる発注先があるかを確認しておきます。

相見積りの結果は何に影響しますか

発注先の選定だけでなく、補助の対象となる経費の額にも影響します。

相見積りは、補助の対象となる経費が適正な価格であることを示す根拠になります。最も安い見積りを選ばない場合は、その理由を説明できる資料を残しておくことが望まれます。また、見積りの有効期限が交付決定の時期より前に切れると、発注の時点で価格が変わる可能性があります。交付決定は2027年1月上旬の予定であるため、見積りの有効期限と価格改定の条件も確認しておきます。

まとめ

  • 補助金を使う場合、相見積りとJC-STAR★1適合の要件で、機器と発注先が申請前に絞られます
  • JC-STAR★1は補助金の要件であり、2027年4月以降の高圧・特別高圧の接続でも求められる予定です
  • 申請は所有者本人のGビズIDプライムで行うため、SPCの場合はIDの取得を公募前に済ませます

高圧・特別高圧の案件は、蓄電所の案件と用地でご紹介しています。

出典

  • 系統用蓄電システム等導入支援事業(令和7年度補正)公募要領
  • 東京電力パワーグリッド「発電量調整供給契約申込みの手続き」「約款改定のお知らせ」(2026年)

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

コラムの一覧へ→