
二次調整力②とは、二次調整力①より長い時間の需給のずれに応じる、需給調整市場の3番目に速い商品です。上限価格は2026年9月1日の実需給分から7.21円で、蓄電池をこの商品にどれだけ充てるかはアグリゲーターが他の商品とあわせて決めます。
二次調整力②は何に応じる商品なのか
二次調整力②は、数秒単位の細かい揺れではなく、より長い時間にわたる需給のずれを埋める商品です。電力網の揺れには、数秒単位の細かいものから、数十分から数時間単位の大きなずれまであります。速い一次・二次①が細かい揺れを受け持ち、二次調整力②はそれより長いずれに応じる位置にあります。
なぜ蓄電所では継続して出せる量が問題になるのか
長い時間のずれに応じる商品ほど、出力(kW)だけでなく、その出力を続けられる容量(kWh)が効いてくるためです。蓄電池の容量には限りがあり、待機と充電を同時に最大限行うことはできません。出力2,000kW・容量8,000kWhの構成なら、満充電から最大出力で4時間放電できます。この時間の余裕をどの商品に配るかが運用の要になります。出力と容量の違いはkWとkWhの違いで説明しています。
- 一次・二次①速い応動の商品。上限10円
- 二次②・三次①より長いずれに応じる商品。上限7.21円
- 卸電力市場約定しなかったコマで値差を取る
- 充電の時間待機に必要な電気を確保する
配分はアグリゲーターが前日の見通しに合わせてコマごとに決める。上限は2026年9月1日実需給分から。
二次調整力②への参加はどう確かめればよいのか
オーナーが確かめるべきは、委託先が二次調整力②をどの程度使う方針で、その単価を試算でどう置いているかです。2026年3月14日から一次〜三次①は前日・30分単位の取引になり、1日48コマの一つひとつで入札の判断が求められるようになりました。
- 試算で、二次調整力②の単価を上限7.21円より低い水準で置いているか
- 商品別に約定コマと単価を分けた報告を受け取れるか
- 充電の時間をどう確保する想定か
商品の組み合わせ方は収入源の組み合わせはアグリゲーターが決めるで、5商品の並びは需給調整市場の5つの商品で詳しく扱っています。
二次調整力②についてよくある誤解は何か
一つ目は、5つの商品の上限がすべて同じだと考えることです。2026年9月1日の実需給分からは、一次などが10円、二次調整力②と三次調整力①が7.21円と、商品によって上限が違います。どの商品に入札するかは収入の見込みに影響します。
二つ目は、上限の低い商品は不利なだけだと考えることです。同じコマで複数の商品に同時に最大限入ることはできないため、どの組み合わせが全体の収入を高めるかは、日々の市場の状況で変わります。
まとめ
- 二次調整力②は、二次調整力①より長い時間のずれに応じる商品です。
- 上限価格は2026年9月1日の実需給分から7.21円で、一次などの10円とは区分が違います。
- 長いずれに応じる商品ほど容量の配分が効くため、運用方針と商品別の報告を確かめます。
出典
- 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 高圧編」(2026年10月)
- 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月)
※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。