タンソーマンGX 蓄電所の案件と用地

低圧(49.9kW)

利回り表示とは?蓄電所での意味と数字の検算を図でやさしく解説

利回り表示とは、蓄電所の広告や資料で、年間の売上を投資額で割って示される数字です。多くは費用を差し引く前の表面利回りであるため、前提の単価と約定率、差し引く費用、分母の投資額の範囲を確かめて検算する必要があります。

利回り表示はどのように計算されているのか

利回り表示の多くは、売上を投資額で割った表面利回りです。需給調整市場の売上は「出力×17,520コマ×単価×約定率」で決まり、1日48コマ、1年で17,520コマあります。単価と約定率の置き方によって、同じ設備でも売上は大きく変わります。

表面利回りと実質の利回りの違い

表面利回り

  • 売上÷投資額
  • 費用を差し引く前
  • 広告で示されやすい

実質の利回り

  • 手取り÷投資額
  • 手数料・充電費・保守・税などを差し引く
  • 判断に使う数字

分母に土地代と工事費負担金が入っているかでも数字は変わります。

なぜ蓄電所では利回り表示の検算が重要なのか

検算が重要なのは、蓄電所の売上が市場で決まる単価と約定率に大きく左右され、前提の置き方で数字がいくらでも変わるためです。一次調整力の上限価格は、19.51円から15円に、2026年9月から10円に引き下げられました。以前の高い単価のまま作られた試算もあります。また10円は上限であり、その価格で売れ続けることを意味しません。

利回り表示はどう検算すればよいか

利回り表示は、売上の式に当てはめ、費用と分母を一つずつ確かめて検算します。

  1. 単価:いつの、どの商品の、どのエリアの数字かを確かめます。
  2. 約定率:9割を超える置き方は楽観的なことが多いとされます。
  3. 費用:アグリゲーター手数料(収益の10%前後が多い)、充電の電力費と損失、発電側課金、保守・監視、保険、固定資産税、地代、劣化と更新、撤去費用が入っているかを見ます。
  4. 分母:土地代と工事費負担金が投資額に含まれているかを確かめます。

試算表のどの欄を見ればよいかは蓄電所の試算で前提にしている単価はどこを見ればいいのか、確かめる欄と順番、検算の手順の全体は蓄電所の利回り表示を検算する 売上の計算式と差し引く費用の確かめ方で解説しています。

よくある誤解は何か

よくある誤解は、「表示された利回りがそのまま手元に残る」というものです。表面利回りは費用を差し引く前の数字で、実質の利回りとは大きく異なります。

  • 高い利回りは誤り:条件によっては高い数字が出ることもあり、大切なのは前提の確認です。
  • 上限価格は平均単価:上限は最高でもその価格という線です。
  • 数字が同じなら同じ案件:表面か実質か、分母に何が入るかで中身が違います。

まとめ

  • 利回り表示の多くは、売上を投資額で割った表面利回りです。
  • 単価がいつの数字か、約定率、差し引く費用、分母の範囲を確かめて検算します。
  • 前提がそろって初めて、複数の案件の利回りを比べられます。

出力49.9kWの低圧蓄電所については、低圧蓄電所のご案内をご覧ください。

出典

  • 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 高圧編」(2026年10月)
  • 株式会社タンソーマンGX「系統用蓄電池 投資の基礎解説ブック 低圧編」(2026年10月)

※本記事は制度と市場の一般的な解説です。個別の投資を勧めるものではありません。

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