こんにちは!
タンソチェックというCO2見える化SaaSを運営している会社の代表をしている福元です!
最近、環境問題についてよく耳にしませんか?
私たちが住む地球を守るために、企業がどれだけ二酸化炭素(CO2)を排出しているかをちゃんと管理することが大事なんです。そこで登場するのが「CO2見える化」です。
この「CO2見える化」、ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとても重要なことなんです。
この記事では、CO2見える化が何なのか、なぜ企業が取り組むべきなのかを分かりやすく説明します。そして、具体的な方法や役立つツールもご紹介します。
さらに、実際に成功している企業の事例もお伝えしますので、自分の会社でもどうやって取り組めばいいのかが見えてくるはずです。最後には、未来に向けての展望や今の課題にも触れます。これを読めば、あなたの会社でもすぐに実践できるヒントが得られるはずです!
具体的なCO2見える化の手法とおすすめのツールサービス
CO2見える化を実現するためには、さまざまな手法とツールが利用できます。ここでは、データ収集、データ解析、そして実際に使えるソフトウェアやツールについて詳しく説明します。
データ収集の方法
CO2見える化の第一歩は、正確なデータを収集することです。以下の方法が一般的に用いられます。
IoTセンサー
工場やオフィスに設置されたIoTセンサーは、エネルギー消費量やCO2排出量をリアルタイムで監視し、データを収集します。これにより、どの部分でどれだけのCO2が排出されているかを正確に把握できます。具体的な事例として、日本テクノ株式会社が高圧受変電設備に監視装置を設置し、エネルギー使用状況をリアルタイムで表示するシステムを導入しました。このシステムにより、エネルギー使用の無駄を特定し、効率的なエネルギー管理を行うことができました。
エネルギーモニタリング
エネルギー使用量を詳細に追跡するシステムを導入することで、エネルギー消費パターンを解析し、CO2排出量を算定します。これにはスマートメーターやエネルギー管理システム(EMS)などが含まれます。例えば、NECのオフィスPCのCO2見える化推進事業では、PCの消費電力を自動取得し、利用者の行動パターンに応じて最適な省エネ電源制御を行いました。このシステムにより、IT機器のエネルギー効率が向上し、CO2排出量の削減に寄与しました。
CO2見える化SaaS
クラウドベースのSaaS(Software as a Service)プラットフォームは、CO2排出データの収集、解析、報告を一元管理するために非常に有用です。これにより、複数の拠点からのデータを統合し、リアルタイムでアクセス・分析が可能になります。データはクラウド上に保存されるため、どこからでもアクセスでき、簡単に共有することができます。
弊社の開発しているタンソチェックは無料でCO2見える化が利用できます。
例えば、企業全体でのエネルギー消費データを一元管理するためのクラウドプラットフォームを導入することで、エネルギー使用の無駄を特定し、効率的なエネルギー管理を行うことが可能です。また、リアルタイムのデータ分析により、迅速な意思決定が可能となり、効果的なCO2削減対策を講じることができます。
これらのデータ収集方法を組み合わせることで、企業はエネルギー消費の全体像を把握し、効果的なCO2排出削減戦略を立てることができます。次は、これらのデータをどのように解析し、報告するかについて説明します。
データ解析と報告
収集されたデータを解析し、分かりやすく報告することが重要です。以下の手法が役立ちます。
- ソフトウェアの活用:CO2排出量を解析し、視覚的に表示するソフトウェアがあります。例えば、専用のダッシュボードや報告ツールを使えば、データを簡単に理解しやすい形で提示できます。
- クラウドベースのプラットフォーム:クラウドベースのエネルギー管理プラットフォームを利用することで、データを一元管理し、リアルタイムでアクセス・分析が可能です。これにより、複数の拠点からのデータを統合して管理できます。
弊社のタンソチェックはワンクリックで10種類以上のレポートを作成することができます。
成功事例の紹介
CO2見える化を実施し、成功を収めた企業の事例を紹介します。これらの事例を通じて、どのように取り組めば効果があるのかを具体的に理解できるでしょう。
参照:環境省
https://www.env.go.jp/council/37ghg-mieruka/y370-05/mat03_2.pdf
ケイテイシステムコンサルティング株式会社
ケイテイシステムコンサルティング株式会社は、車載フライトレコーダを利用した運転の「見える化」による環境負荷低減事業を行いました。このシステムは、加速度センサーやジャイロセンサーを用いて運転特性を点数化し、ドライバーに省燃費や安全運転の意識を高めることを目的としています。この取り組みは、運転の効率化を促進し、CO2排出量の削減に成功しました。
日本テクノ株式会社
日本テクノ株式会社は、電気の「見える化」を通じて省エネ行動を促進する事業を展開しました。同社は高圧受変電設備に設置する監視装置を利用し、事業場内の電力使用状況をリアルタイムでモニタリングしました。このデータを基に、エネルギー使用の無駄を特定し、効率的なエネルギー管理を行うことで、CO2排出量の削減とコスト削減を実現しました。
日本電気株式会社(NEC)
日本電気株式会社は、オフィスPCなどのIT機器のCO2見える化推進事業を実施しました。この取り組みでは、PCの消費電力や無駄に消費されている電力を自動取得し、利用者の行動パターンに応じて自動的に最適な省エネ電源制御を行いました。このシステムにより、IT機器のエネルギー効率が向上し、CO2排出量の削減に寄与しました。
株式会社早稲田環境研究所
株式会社早稲田環境研究所は、小学校におけるエネルギーの「見える化」と「見せる化」を通じて、実践的な環境学習の展開を図りました。このプロジェクトでは、学校内のエネルギー使用状況を可視化し、児童が自らエネルギー消費を意識することで、持続可能な社会の構築に向けた教育を推進しました。
東芝キヤリア株式会社
東芝キヤリア株式会社は、「見える」エネルギーモニター&リモコンを導入し、家庭での省エネ活動を促進する事業を行いました。エアコンの消費電力量やCO2排出量をリアルタイムで表示するシステムを導入することで、消費者が自分のエネルギー使用を意識し、省エネ行動を実践することができました。
これらの成功事例は、CO2見える化が企業の環境負荷を効果的に管理し、削減するための有力な手段であることを示しています。これらの取り組みを参考に、自社でも適切な手法とツールを導入し、環境負荷の低減に取り組むことができます。
CO2見える化の導入手順
CO2見える化を効果的に導入するためには、計画的なアプローチが必要です。以下の手順に従って、導入を進めていきましょう。
1. 導入準備と初期ステップ
a. 目的と目標の設定
まず、CO2見える化の導入目的を明確にしましょう。企業が何を達成したいのか、具体的な目標を設定します。例えば、年間のCO2排出量を20%削減する、エネルギーコストを10%削減するなど、具体的な数値目標を設定することが重要です。
b. 現状の把握
次に、現在のエネルギー使用状況とCO2排出量を把握します。これには、既存のデータ収集システムの確認や、エネルギー消費の主要な部分を特定する作業が含まれます。ここでのデータ収集は、後の改善策を立案するための基礎となります。
c. ステークホルダーの関与
CO2見える化のプロジェクトには、多くの部門が関与します。経営層、環境管理担当者、IT部門、現場のオペレーターなど、関係者全員を巻き込み、プロジェクトの重要性を共有しましょう。これにより、円滑な導入と継続的なサポートが得られます。
2. 実際の導入ステップ
a. データ収集システムの導入
IoTセンサーやエネルギーモニタリングシステムなど、必要なデータ収集機器を設置します。これにより、リアルタイムでエネルギー消費量やCO2排出量のデータを取得できるようになります。例えば、ケイテイシステムコンサルティング株式会社のように、車載フライトレコーダを利用した運転の見える化を行う場合、車両にセンサーを設置してデータを収集します。
b. ソフトウェアとプラットフォームの選定
収集したデータを解析し、分かりやすく表示するためのソフトウェアやクラウドベースのプラットフォームを選定します。これには、エネルギー管理システム(EMS)や、リアルタイムデータ分析が可能なSaaSプラットフォームが含まれます。
c. データ解析と報告の仕組み構築
データ解析を行い、結果を関係者に報告する仕組みを構築します。報告は、ダッシュボードやレポート形式で提供し、誰でも簡単に理解できるようにすることが重要です。これにより、エネルギー使用の傾向を把握し、改善策を迅速に講じることができます。
3. 継続的なデータ管理と改善策
a. 定期的なモニタリングとレビュー
システムが稼働し始めたら、定期的にデータをモニタリングし、レビューを行います。エネルギー消費のパターンやCO2排出量の変化を確認し、目標に対しての進捗を評価します。
b. 改善策の実施
モニタリング結果に基づいて、必要な改善策を実施します。例えば、エネルギー効率の低い設備の更新や、運用方法の見直しなどが考えられます。定期的な改善サイクルを回すことで、継続的なCO2排出量の削減が可能となります。
c. 社内外への報告とコミュニケーション
成果を社内外に報告し、透明性を確保します。社内の関係者には、定期的なミーティングや報告書を通じて情報を共有し、環境意識を高めます。また、外部には、CSRレポートやウェブサイトを通じて取り組みを発信し、企業の環境への貢献をアピールします。
未来の展望と課題
CO2見える化の導入は、企業に多くのメリットをもたらしますが、今後の展開にはいくつかの課題と期待があります。この章では、技術の進歩と今後の期待、そして現在の課題とその解決策について探ります。
技術の進歩と今後の期待
a. IoTとビッグデータの活用
今後、IoT(Internet of Things)とビッグデータの技術がさらに進化することで、より詳細かつリアルタイムなデータ収集と解析が可能になると期待されています。例えば、スマートセンサーの普及により、エネルギー消費やCO2排出量をより精密にモニタリングできるようになります。また、ビッグデータ解析技術を活用することで、膨大なデータから有用なインサイトを得ることが可能になります。
b. AIと機械学習の導入
AI(人工知能)と機械学習の技術は、エネルギー管理やCO2排出削減において重要な役割を果たすと期待されています。これらの技術を活用することで、エネルギー使用の最適化や予測分析が可能となり、より効果的なCO2削減策を講じることができます。
c. サプライチェーン全体の見える化
将来的には、サプライチェーン全体でのCO2排出量の見える化が進むと考えられます。これにより、製品のライフサイクル全体での環境負荷を把握し、削減する取り組みが可能となります。サプライチェーン全体の協力が求められ、より包括的な環境戦略が実現するでしょう。
弊社の開発したタンソチェックはサプライチェーン全体のCO2算定を一瞬で行うことができます。
現在の課題とその解決策
a. データの正確性と信頼性
データの正確性と信頼性を確保することは、CO2見える化の成功に不可欠です。しかし、データ収集の過程で誤差が生じることや、古い機器からのデータが不正確であることが課題となります。解決策として、最新のセンサー技術を導入し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。
b. コストの問題
CO2見える化システムの導入には初期投資が必要です。中小企業にとっては、このコストが大きな負担となる場合があります。政府や自治体の補助金や助成金を活用し、初期コストを抑えることが解決策の一つです。また、長期的にはエネルギーコストの削減により、投資回収が可能となることを理解し、導入を進めることが重要です。
c. 社内の意識改革
CO2見える化を成功させるためには、社内の全員が環境意識を持ち、積極的に取り組むことが必要です。しかし、現場の意識が低いと効果が出にくくなります。教育や研修を通じて、従業員の意識を高めることが解決策となります。成功事例を共有し、環境への貢献が企業全体の目標であることを強調しましょう。
d. 標準化と規制対応
CO2見える化の取り組みには、標準化された方法と規制対応が求められます。企業は最新の法規制に対応し、標準化されたプロトコルを採用する必要があります。これにより、他企業との比較やサプライチェーン全体での協力が容易になります。
タンソチェック開発「タンソーマンGX」としてメッセージ
タンソチェックの福元です。
私たちは、CO2見える化SaaSである「タンソチェック」を通じて、企業の環境負荷管理を支援しています。私たちの目標は、企業がCO2排出量を正確に把握し、持続可能な未来に向けた具体的な行動を取れるようにすることです。
タンソチェックは、クラウドベースのプラットフォームを活用して、エネルギー消費データをリアルタイムで収集・解析します。これにより、エネルギー使用の無駄を特定し、効率的なエネルギー管理が可能になります。また、使いやすいダッシュボードを提供し、データを視覚的に表示することで、どなたでも簡単に理解できるようになっています。
私たちは、企業が環境保護と経済的メリットの両方を実現する手助けをしたいと考えています。CO2見える化は、その第一歩です。これからも技術の進歩を活用し、より良いソリューションを提供し続けることを約束します。
CO2見える化に関心を持っていただけた皆様、ぜひ私たちと一緒に、持続可能な未来を目指して取り組んでいきましょう。タンソチェックは、あなたの企業の環境管理を強力にサポートします。
私たちの未来は、今日の行動にかかっています。
今こそ、CO2見える化を始める時です。
私たちのSaaSはSCOPE1〜3全て無料で利用できます。
ぜひ一緒にサプライチェーン全体のCO2算定を始めましょう。
著者のプロフィール
- 株式会社タンソーマンGXのメディア編集長です!日々、脱炭素に関わる情報を発信しています♪