脱炭素経営の実践の軸となる2つの活動【第5章-2】

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脱炭素経営には、軸となる活動が大きくわけて2つあります。この2つの軸を両輪として、活動を進めていくことで、脱炭素経営を適切に推進していくことが可能になります。

本記事では、脱炭素経営実践の軸となる、2つの活動について、わかりやすく解説していきます。

目次

CO2排出量≒化石燃料使用量

脱炭素経営において、CO2排出量を削減する為には、どのような取り組みを行えば良いのでしょうか?それらを考える際に、重要かつ非常にシンプルな考え方が「CO2排出量≒化石燃料使用量」であるという考え方です。

多くの事業者にとって、CO2排出の直接的な原因となっているものは、化石燃料の使用であるはずです。つまり、CO2排出量はどれだけ化石燃料を使用しているかで決まってくるのです。

そうなると、CO2排出削減をする為に行うことは「化石燃料使用量」を削減する、というシンプルな答えに辿り着きます。この化石燃料使用量を減らす為には、大きく2つの視点から取り組みを考えることが出来ます。これが、脱炭素経営実践の軸となる2つの活動目標となります。

やるべきこと:エネルギー生産性の向上

脱炭素経営における1つ目の活動の軸は、エネルギー生産性の向上です。100の付加価値を生み出すために、100のエネルギーを使っている場合と、50のエネルギーを使っている場合では、後者の方がエネルギー生産性は高いと言えます。

このように、より少ないエネルギーで現状と同じ価値を生み出せるよう、生産工程や組織体制の見直しや、技術革新に繋がる日々の研究や改善活動に取り組む必要があります。

少しでも使用しなければならないエネルギー量が減れば、それだけ化石燃料使用量が削減出来る為、CO2排出量も同時に削減されることになります。

また、エネルギー生産性の向上のメリットは、CO2排出量削減だけに留まらず、生産コストの削減にも直結する為、事業活動の競争力を高めることも可能になります。

つまり、エネルギー生産性の向上を実現すれば、企業としての市場競争力をあげて、さらにCO2排出量を減らし事業の環境負荷まで下げることが出来るのです。

エネルギー生産性の向上こそが、事業活動を持続させ、真のサステナビリティを確立していく為の、根幹的な活動になるのです。

やるべきこと:化石燃料依存率の低下

脱炭素経営における2つ目の活動の軸は、化石燃料依存率の低下です。

1つ目の軸である、エネルギー生産性の向上は、使用する化石燃料の量自体を減らす取り組みですが、化石燃料依存率の低下は、化石燃料を別のエネルギー、例えば再生可能エネルギーに置き換える取り組みになります。

化石燃料を使用している限り、エネルギー生産性の向上だけでは、CO2排出量を0まで下げることは出来ません。なぜなら、事業活動を行う上で、エネルギーの使用自体を0にする事は出来ないからです。

そこで、この2つ目の軸である、化石燃料依存率の低下が重要になります。使用するエネルギーを再生可能エネルギーに置き換える事で、エネルギーを使用してもCO2が排出されない状況を生み出すことができます。

現在は、多くの企業で「CO2排出≒エネルギー(化石燃料)の使用」となっていますが、化石燃料依存率を低下させていくことで、「CO2排出≠エネルギー(再エネ)の使用」という状況を作り出す事が、2つ目の活動目標となります。

この2つ目の活動である化石燃料依存率の低下は、エネルギーの調達部門の仕事も重要になります。

1つ目のエネルギー生産性の向上は、どちらかというとエネルギー消費部門の活動目標ですが、化石燃料依存率の低下は、化石燃料の代替となるエネルギー減の確保が重要になる為、調達部門と消費部門が、連携して取り組む活動目標としなければいけません。

まとめ

以上、ここまで、脱炭素経営実践の軸となる、2つの活動についてご紹介してきました。エネルギー生産性の向上と、化石燃料依存率の低下は、どちらかに偏ってもダメで、2つの軸を両輪として、どちらかを犠牲にすることなく、両立させて取り組まなくてはいけません。事業の付加価値を下げずに、CO2排出量を削減する為の手段は、大きく言えばこの2つの活動によってのみ実現することが可能になるのです。

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総編集長
福元 惇二(フクモト ジュンジ)

タンソーマンプロジェクト発起人であり、タンソチェック開発を行うmedidas株式会社の代表。タンソーマンメディアでは、総編集長を務め、記事も執筆を行う。

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